鬼たる者、冷静沈着で然るべき

報告書NO.3 ページ4

Q職務中、思いもよらぬトラブルに遭遇した場合社会人としてとるべき適切な行動とは？

「やっぱり、報・連・相ですよね」

「ほうれんそう？なんですか！それは！」

「社会人に必要な心構えです」

目の前の少年はどうやら天然なようで、シュビと効果音がつきそうなくらい手を挙げて質問をする。
わからない事をぼやかしたりしないできちんと聞く姿勢は好印象です。

「具体的には！？どういう心構えですか！？」

「1人で勝手に物事を進めたりせず、経験、知識のある先輩に確認しましょう。という心構えです」

「なるほど」

ふむふむと頷く男の子。わかってくれたのかはわからない。この調子なら、上手く切り抜けることができるかもしれない

「で、貴女は何者なんですか！？」

あ、駄目ですよね。そうですよね、人生そう上手くいかないですよね

「・・・九条、Aと申します」

「俺は竈門炭治郎です！あ、いやそうじゃなくて」

元気よくハキハキと、これも好印象です。しかし、私も仕事があるのであまり時間は無駄に出来ないんですよね。
こちらから目をそらすことなく見つめてくる竃門くんの目を見つめ微笑んだ

「竈門くん、例え私が人ではないとしてそれは貴方に関係ありますか」

優しく、でも追及を許さない声色と微笑みに炭治郎は一瞬、時を忘れた

「は！関係は・・・ない！あれ？いや、あります！！むん！！」

頰を膨らます竃門くんはとても可愛らしいと思う。こう、孫を見てるみたいな。けど、一言言わせていただきたい

この子、しつこい

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