ユウガオ【濱田】

Vain Love３４ ページ36

『け、敬語なし、
ですか…？』









崇裕｢そう！
敬語やと、なんか距離あるやろ。

やから、長く２人で居られる
今だけは敬語なしにしぃひん…？｣









崇裕さんは
少し眉毛を下げて聞いてきた。



私の反応に少し戸惑ったんだろうな…。

本当に、こんなことして良かったのかな。
っていう戸惑いと不安…。









『…分かりました！
じゃあ、うん、タメにしてく…！』









そんな崇裕さんの顔を
振り払うように、私は明る返した。









そうしたら、崇裕さん
また無邪気な笑顔を浮かべた。









崇裕｢よし、決まりやな。
あー、楽しい…。｣









『これだけでも楽しい…？』









なれないタメに、
戸惑いつつも普通に会話をする。









崇裕｢楽しいに決まってるやんか。


Aと過ごせてるんやから。｣









そう言って、
満面の笑顔をこっちに向けた。









崇裕さんのずるいとこ。

照れもせずにくさいこと言う。







多分、無意識なんだろうな。
だからこそずるいんだよなぁ。








『崇裕さんって、
すごいなにしてても、幸せそうですね。』









崇裕｢そんなことないで

あ、敬語｣









そう笑いながら、指摘する。









『あ…、
やっぱり癖になってるなぁ。』









崇裕｢あとさ。
今は名前…呼び捨てにしてや｣








なんて、マジに言ってくる。

また崇裕さんのずるいとこ。









けど、私も幸せだな…。

こうやって、２人で笑い合える相手が居るなんて…。

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