いっそのこと(ybin) ページ9
伊野尾side
「っう、、ひかる、せんぱぁい…、おれっ、おれっ、まちがえちゃったのかなぁ、、」
おかしい。今日はおれの19回目の誕生日で、泣く予定なんてなかったのに。
なんなら人生で一番幸せな誕生日になるはずだったのに。
「ね、いのちゃん大丈夫だから、、泣かないで?ほんっとに薮...あいつ許さん」
そう、おれが泣いてる理由はやぶ先輩にある。(はず)
薮宏太先輩。
おれの3つ上で、同じ学部で同じサークル。
誰にでも優しくて、笑顔がふにゃってして可愛くて、しっかりしてるのに抜けてる。やぶ先輩の周りには常に人がいて信頼の厚さがうかがえる。
おれの、大好きな先輩。
人としても、そういう意味でも…
おれにも優しくて、いつも声かけてくれて好きにならないほうがおかしい。
でも、分かってたけど先輩は天然人たらしってやつだ。わかりやすそうで分からない。
でもそんなところですら好きだと思うんだからかなりの重症だ。
それくらい大好きなやぶ先輩と遊びに行ってたのに。
言ってしまったんだ。
「もし、おれがやぶ先輩の事好きですって言ったらどうします?」って。
ひかる先輩に背中を押されたのも一つ。おれが勢いで言ってしまったのも一つ。
原因はどうであれ言ってしまったことに変わりはない。
直接言う勇気なんてなかったから帰ってからLINEで言ったけど。
帰ってきた返事は「びっくりしてる、、けどありがとう」って。
なんで、やぶ先輩は断定で受け取ってるの?おれちゃんと疑問形で送ったよね?
なんてズレたところに腹を立てて、はっきりしない返事に、おれに気はないって分かったらなんか悔しくなって悲しくなって。
だって、これが初恋ならなおさら。
もう、自分の気持ちがわからなくなっていつも相談に乗ってくれてたひかる先輩の部屋に転がり込んだ。
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いのてん(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!甘々なのお話大好きなのでもっと読みたいくらいです笑ゆっくりでいいですし、いつまでも待ってるのでまた更新お待ちしておりますね(^ ^) (2019年8月16日 7時) (レス) id: 0789ee6158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳 | 作成日時:2019年1月23日 10時