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伊野尾side




隣にいるのが当たり前だった。
気づけば好きになってた。




だから薮から彼女ができたって聞いた時頭が真っ白になった。



なんで?いつの間に?
俺が女なら、今頃薮と手を繋げてたかもしれない
所詮可愛いと言われるこの顔も女“みたい”なだけだ


女になれるわけじゃない。




叶いやしないのにもしも、が止まらない
おめでとう、とかけた声は震えてなかった?裏返らなかった?
顔は引き攣ってなかった?



本人はそんな事気にしてないみたいだけど。




薮にも、俺から薮を取った女にも、女じゃない俺にも全部全部腹が立つ。








今日から1人で登下校するんだなんて思ってたら当たり前の顔して、いつもみたいに帰ろうって。
意味が分かんない。普通彼女と帰るもんだろ?




ほんとは嬉しいはずなのに、不愛想に返事をしてしまった。
そんな自分に腹を立てながら昇降口で靴を履き替えていれば遠くから薮を呼ぶ高い声。
相手を見なくても、薮の言ってた彼女だってわかった。




薮の胸ぐらいまでしかない身長。
ふんわり柔らかな体の線
長い髪、高い声


全部全部、俺にはない物
ない物ねだりなんてみっともないけど、やっぱり目の当たりにすると欲しくなる。


幼馴染が羨ましいなんて、喧嘩売ってんのか







ふたりで帰ればいいと思って、というかそうしてくれと思って皮肉たっぷりに言ったはずなのになぜか結局薮と帰ることになるし

ほんと、ばか。
バカ薮。





いつもみたいに家に帰ってピアノを弾くけど、音が聴こえない譜面が見えない
……リズムが分らない。






俺は人生で初めてピアノを楽しいと思えなかった
人生で初めて嫌いだと思った
辞めたいと思った

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧   
作品ジャンル:タレント
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いのてん(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!甘々なのお話大好きなのでもっと読みたいくらいです笑ゆっくりでいいですし、いつまでも待ってるのでまた更新お待ちしておりますね(^ ^) (2019年8月16日 7時) (レス) id: 0789ee6158 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年1月23日 10時

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