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薮side
「伊野尾!俺彼女出来た!!」
そう伊野尾に告げたのは秋晴れで空が綺麗な日だった。
「は…?」
「だから、彼女出来たんだって!」
「誰」
「3組の田中さん!」
「あー、あのかわいい子ね…良かったじゃん、おめでと」
「ありがとう!でさぁ…」
この時の俺は人生で初めてできた彼女に浮かれすぎていた。
伊野尾がどんな顔をしているのかなんて全く知らなかったから。
これが伊野尾を傷つける要因になってしまった
なんて気づくのはまだまだ先。
「伊野尾、帰ろ〜ぜ」
「は…?お前彼女はいいのかよ」
「え?いやお前と登下校するのが決まりじゃん。」
俺がそう言えばなぜか顔をしかめた伊野尾。
「……ほんと、お前のそーゆーとこが嫌い。」
「ん、なに??」
「別に。じゃあね大ちゃん」
「あっ、ちょっと待てよ!」
この行動だって伊野尾を苦しめてるなんて思いもしなかった
「あ、宏太!」
「おー、真由。」
「今帰り?」
「うん。あ、これが幼馴染の伊野尾。」
「あ、初めまして宏太の彼女の田中 真由です。天才美少年ピアニストの伊野尾くんが幼馴染なんて宏太羨ましい〜」
「ははっ、だろ?」
「……んじゃ、俺練習あるし帰るわ。どーぞふたりでごゆっくり」
「あ、ちょっと待てよ!!帰るとこほぼ一緒なんだから一緒に帰ろうぜ」
「勝手にすれば」
「じゃ、また明日な!」
「うん!」
今からこの時に戻れるなら、自分を殴ってやりたい。
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いのてん(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!甘々なのお話大好きなのでもっと読みたいくらいです笑ゆっくりでいいですし、いつまでも待ってるのでまた更新お待ちしておりますね(^ ^) (2019年8月16日 7時) (レス) id: 0789ee6158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳 | 作成日時:2019年1月23日 10時