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八乙女side
「いのちゃんただいま!ごめんね、遅くなっちゃって…今日はお鍋だしお米炊くの手伝って……っていのちゃん?」
ドキリと胸が鳴った気がした。
君の声がしない。
部屋もひんやりと冷たいのに
背中を季節外れの汗が流れた。
そんな汗を拭うようにふわりと吹き込んだ、冷たい風。
ふわふわ、ひらひら、まるで君のように踊るカーテン
「いのちゃん……」
あぁ、そうだ。そうだったね。
もう、そんな時期なんだね。
「いのちゃん、ただいま。…風邪引いちゃうよ」
きっと君の事だから俺が仕事に行って、起きてからずっとここにいたんだよね?
「ねぇ、いのちゃん。今日はお鍋だよ。お米炊かなきゃいけないから手伝ってくれないかな」
君の耳にはこんな言葉届いてすらないよね
君の大切な人がいなくなってもう5年目、だもんね。
ねぇ、いのちゃん。
俺も側にいるってこと、忘れないでね。
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いのてん(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!甘々なのお話大好きなのでもっと読みたいくらいです笑ゆっくりでいいですし、いつまでも待ってるのでまた更新お待ちしておりますね(^ ^) (2019年8月16日 7時) (レス) id: 0789ee6158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳 | 作成日時:2019年1月23日 10時