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伊野尾side
さいきん、ひかるが忙しくてまともに会話すらしてない。
かっこいい彼氏の姿を見られるのは嬉しい。
でも、、
「さみしい…」
ぽつりと呟いた言葉は1人じゃ広すぎる空間に吸い込まれた。
ひかるがいないと夜ごはんですら食べる気にならない。
全部が無気力になる。……って、おれ重症だ。
でも、ひかるの温もりが欲しくて、優しさが欲しくて…ひかるのことを考えたら胸がきゅうきゅう締め付けられて
すきが溢れてとまらなくて。
考えないようにしようとしても、キッチンを見ればひかるの料理してる所思い出しちゃうし、ソファを見ればひかるの定位置を見てしまうし
「ひかる、あいたい………はやく帰ってきて…」
はやく、ぎゅうっておれが潰れちゃうくらい抱きしめて。
はやく、いつもみたいに「可愛いね、」って言いながらおでこに、ほっぺにキスして。
もう、そんなの言い出したらキリがなくて気づいたら畳みかけのひかるの洗濯物にぽたりと雫を落としてしまって。
「あっ、……」
せっかく洗濯したのにとかそんなことどうでもよかった。
泣いたことがひかるにばれることだけは避けたくて、どうしようとTシャツを持ち上げた時、ふわりとひかるの香りがした。
「ほぁ……」
ひかる、のにおい
もう、そこからは無心でひたすらタンスやらクローゼットからひかるの服を引っ張り出してきて
自分を包むように、囲むように置いてひかるの匂いに包み込まれて、ひかるの優しさに包み込まれているように感じながら、落ちてきた瞼を抵抗することなく閉じた。
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いのてん(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!甘々なのお話大好きなのでもっと読みたいくらいです笑ゆっくりでいいですし、いつまでも待ってるのでまた更新お待ちしておりますね(^ ^) (2019年8月16日 7時) (レス) id: 0789ee6158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳 | 作成日時:2019年1月23日 10時