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薮side
必死に言葉をみつけようとしている伊野尾の目からは綺麗な雫が零れていた。
えと、あの、とか必死に必死に出かけの言葉を飲み込まないように繋ぎの音を出す伊野尾が健気で、儚くて
抱きしめたくなったけど、今伊野尾は自分と戦っているのだから邪魔をしたくない。
そう思って伊野尾の言葉に耳を傾けた。
「おれっ、が、話せない…のはね、ヒック、こ、やって……泣いちゃうからっ、で、……お、思ったこと、、を言おっ、、て、くちひらっいたら……こと、ばじゃなくて………なみ、涙が出て、それで……それで、、」
「伊野尾、落ち着いて。ゆっくりでいいから。」
興奮しすぎて過呼吸ぎみになってる伊野尾を4人で必死に宥める。
今まで言いたくても言えなかったものが溢れて止まらないのだろうか。
「それっ、で……周りから、泣く、、とかっ、意味っわかんないって、言わ、れて…ふぇ、……喋るの、怖、くなって…、余計にっ、はなせなく…なって、、ひっく、」
ぼろぼろ涙を零しながら、泣きじゃくって思いを伝えてくれた伊野尾。
何度も何度も色んな人に心無い言葉をかけられてきて、心が叫んでいたんだ。
助けてって。
でも殻に閉じこもってるからなかなか言えなくて。
言う相手もいなくて。ほんとは、みんなに聞いてほしいのに。
今までのことがトラウマで。怖くて怖くて
だから今回もきっと尋常じゃないくらい怯えて緊張してたんじゃないかな。
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いのてん(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!甘々なのお話大好きなのでもっと読みたいくらいです笑ゆっくりでいいですし、いつまでも待ってるのでまた更新お待ちしておりますね(^ ^) (2019年8月16日 7時) (レス) id: 0789ee6158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳 | 作成日時:2019年1月23日 10時