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伊野尾side
いつか、いつか言わなきゃって思ってた。
おれが話せない理由、過去のことを。
だって、この4人は今までの人とは違うから。
絶対おれがなんで喋らないかとか気になってるはずなのに、だれも聞いてこない。
でも、腫れ物に触るみたいな扱いじゃなくてみんなと同じように扱ってくれる。
今までそんなことしてもらったこと無かったから、泣きそうになるくらいその優しさが嬉しかった
だからこそ、自分で、自分の口で、自分から
言わなきゃって思った。
この4人を失いたくないって。
でも、なかなか言い出せなくてタイミングを見失ってた。また言えないのかな。
まだみんなの前でちゃんと喋ったことは無いから泣いたことは無いけど、やっぱり口を開けば涙が零れそう。
その度に怖くなる。
失う前に、はやくはやくって
焦れば焦るだけ言葉に詰まって、何してるんだろって毎日自問自答。
そんな時初めて5人で遊びに行くことになった。
もう、ここしかないって思った。
楽しみもあったかもしれないけど、緊張でなかなか寝れなかった。
制服でも充分かっこいいのに、私服の4人は周りの女の子たちの視線を一心に集めてる。
周りから「やばい」だの「かっこいい」だのそんな言葉しか聞こえてこない。
ほんと、おれがこんな所にいていいのかってまた思っちゃう。
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いのてん(プロフ) - 更新とても嬉しいです!!甘々なのお話大好きなのでもっと読みたいくらいです笑ゆっくりでいいですし、いつまでも待ってるのでまた更新お待ちしておりますね(^ ^) (2019年8月16日 7時) (レス) id: 0789ee6158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳 | 作成日時:2019年1月23日 10時