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電話越しに聞こえるオッパ達の騒がしい声。
JK《今年の夏に日本でライブする事になったんだ!》
『そうなの!?』
HS《そうなんだよー!A見に来てくれる?》
『日にち次第かな〜』
YG《仕事決まったのか?》
『まだだよ。でも、電話はしたんだ』
NJ《じゃ、あとは面接か?》
『そう』
それからは他愛ない話をしていた。
「日本初日は何してたの?」
とか、
「バイト先はどんな所なんだ?」
とか、
「次のリリース日はいつぐらい?」
とか。
生まれ育った国だけど、
久しぶりに帰るのはもちろん楽しみもあったけど不安もあった。
緊張して今夜寝れるか分からないほど心臓がドキドキしていた。
でも、オッパ達の電話でいつの間にか騒がしい鼓動も落ち着いていた。
これからは離れて生活する。
今までオッパ達に頼っていた所も、今日からは自分で決めていかなきゃ。
離れてもそばに感じている。
今も近くで話しているかのように感じるし。
『ジニオッパ』
JN《ん?》
『ユンギオッパ』
YG《ん》
『ナムジュニオッパ』
NJ《なんだ?》
『ホソクオッパ』
HS《なーに?》
『ジミニオッパ』
JM《はーい》
『テヒョニオッパ』
TH《なになに?》
『グギオッパ』
JK《ん!》
『ありがとう。言葉では言い表せない程感謝しています。
オッパ達のそばで今まで知らなかった世界を目の前で感じて、沢山勉強させてもらいました。
きっと、オッパ達と一緒じゃなかったら全く違う勉強になっていたと思うし、違う自分になっていたと思います。
私を大人に育ててくれたのはオッパ達です。
本当にありがとうございます』
私にとって7人の背中は大きな壁だった。
壊すことも出来ない強くて分厚い壁だった。
次第にその壁は《越えなきゃいけない壁》だとわかった。
7人の背中に立ち向かう前の道のりで何度もいろんな壁を越えた。
でも必ずその先には7人の壁があって。
よじ登っても落とされた。
その度に熱が燃えた。
「絶対に越えてやる」と。
でも結局7人の壁は越えれなかった。
悔しいけどこれで良かった。
オッパ達が無事で笑っていられるならそれで良いをだ。
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黄金マンネペン - むっちゃ号泣しました((泣 ホンマに面白かったです!これからも頑張ってください。 (2019年6月27日 20時) (レス) id: d815984773 (このIDを非表示/違反報告)
かま(プロフ) - 最後悲しすぎて号泣!最高におもしろかったです!メンバーけいの作品、また作ってください!! (2018年4月24日 19時) (レス) id: 32726e8c14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - ゆうなさん» わぁー、同じ名前!喜。ありがとうございます!次の作品も気に入って頂けるよう頑張ります! (2018年2月27日 21時) (レス) id: 85360fbb35 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - 小説完結おめでとうございます!!このお話大好きです!ゆうなさん!これからも頑張ってください!次のお話も期待してます☆" (2018年2月27日 17時) (レス) id: de7933d107 (このIDを非表示/違反報告)
あかり、 - いいところで終わったー (2018年2月21日 21時) (レス) id: d6bb2c4b70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうな | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b115645c0f1/
作成日時:2018年1月12日 16時