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「A先生と五条先生ってどっちがつえーの?」
細池からの質問に、Aと五条は顔を見合せたあと目隠しの奥でぱちくりと目を見開いた。
「それってどういう意味の?」
「え?」
「物理的?精神的?権力的?それとも術師的?」
「……え?」
「んー……術師的に言ったら互角かな〜あとは全部Aのが強い。うちのAちゃんに逆らったら怖いよ〜?ね?恵。」
「俺に話振らないでください。」
すぐ側で作業をしていた伏黒はまるで呆れたようにため息をついた。すると、細池の隣に座っていた宮瀬ははい!と手を上げる。
「術師的に言ったら五条先生じゃないの?」
「さぁ?ぱぱが互角だって言うんだからそうなんじゃない?」
「Aは体術にも優れてるからね〜ここんとこマジで負けそうになってて結構焦ってるんだよ。」
「ってことは伏黒先生もう負けちゃってんの?」
細池が伏黒の方へと目をやると、彼は少し納得の行かない様子で小さく頷いた。まだ負けることは無いだろうと思っていた伏黒だが、彼女に負けるのなんてあっという間だった。
恐るべき五条の血筋。
「細池、あんまりその話題持ち出してやるなよ。」
「あ、ごめん。」
「謝るな。余計惨めな気持ちになる。」
そう言って頭を抱える伏黒の背中を、ぽんぽんと嘉田が叩いた。女、それも自分の嫁にさえ勝てないその気持ちは分からないが悔しくてたまらないのだろうと言う気持ちはひしひしと伝わってくる。
仕方ない。これが才能に努力を積み重ねてきた五条Aと言う女の最終形態だ。
「A先生ってやっぱめちゃくちゃ強いんだ!かっこい〜♡」
「そんなに褒めても何も出ないぞ♡」
「真弥〜僕もかっこいいでしょ♡」
「五条先生はそうでもない。A先生と血が繋がってる上にちょっと顔が似てるからって調子乗んないでくれる。」
「なんでそんなに僕に対してだけ当たりが強いの?」
全く同じ顔、同じ術式、なのにも関わらず宮瀬はAにはベッタリでも五条には当たりが強い。これは入学当初からほとんど変わっていない。
「恵、酷いと思わない?」
「俺は宮瀬の意見に賛成です。」
「恵???????」
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ぷぅ(プロフ) - 凄く面白くて一気に全部読んじゃいました!!今後の更新についての作品が見れていないので、どう言う状況なのか分かりませんが、続きが更新されるのを楽しみに待っています(^^) (7月17日 0時) (レス) @page18 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
thmrt1214(プロフ) - とても素敵でおもしろ作品だと思います!続きを待ってます! (2022年4月5日 20時) (レス) id: c58d97a9b4 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - アンチコメなどは気にせずに頑張ってください (2022年3月10日 21時) (レス) id: 48f3bd005d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - 私この作品好きです!無理のないよう頑張ってください!待ってます! (2021年12月3日 19時) (レス) @page16 id: ccfc63a9dd (このIDを非表示/違反報告)
もやし - いっつも見てます!体壊さない程度に頑張って下さい!!応援してます!! (2021年8月19日 17時) (レス) id: e2e99622db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年8月12日 1時