ー９ ページ43
Aside
『ちょっ、痛い！ねぇ！痛いって！』
拓司に腕を引っ張られてから、約10分。
歩くごとにどんどん強くなっていく拓司の握り方。
離してくれる気配はなくて、そのまま着いたのは海岸だった。
伊沢「誰かついてきてるか？」
『…わかんない。』
"ｸﾞｲｯ"
『わっ…！』
"ｷﾞｭｳｯ"
『た、拓司？』
私は腕を引っ張られて拓司の腕の中に収まった。
伊沢「……好き。」
『え？』
伊沢「俺はずっとAのことが1番好き。」
『うん。』
伊沢「Aは？俺のこと何番目に好き？」
拓司が不安になってる…
なぜ分かるかって…？
さっきから私を抱きしめる手が震えてるから。
それにいつもより力が強い。
私を離さない、と言うみたいに…
『1番だよ。』
伊沢「本当のAで言って。」
……本当の私？
そう思ったけど、答えはすぐに分かった。
私は拓司の頬を両手で包んだ。
『拓司のことが1番好きやで。拓司さえ横にいてくれればええって思うぐらいに。』
拓司が聞きたかったのはこの関西弁。
東京に出てきてから関西弁を弄られることが嫌で話さなくなった。
それを拓司は知っているから…
伊沢「うん、俺も好き。愛してる。」
昔の私はこんな所で好きって言われるなんて1ミリも思っていなかった。
本当に私の人生は拓司でできている。
これからもし拓司が私の前からいなくなったら生きていけないかもしれないって思うぐらいに…
もちろん言わないけどね。
でも、その代わりに…
"ﾁｭｯ"
私は背のびをして、拓司に口付けをした。
伊沢「え？」
『何にかは知らないけど、不安にさせてたお詫び。』
私は少し拓司に向かって微笑んだ。
伊沢「あぁー！」
急に大声を出す拓司。
『何w』
伊沢「ここが家だったら迷わず襲ってたのに！」
『ﾌｯw バカ。』
伊沢「家帰ったら覚えとけよ。」
『はいはい。』
私は呆れながら返事をした。
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ﾆｭｳ(プロフ) - ゆーたむさん» ありがとうございます！またリクエストしていただけたら嬉しいです！ (2020年5月30日 9時) (
レス) id: 1d82ba3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーたむ(プロフ) - 書いてくださりありがとうございました！！とっても良かったです！線画も沢山あってキュンキュンしました。これからも頑張ってください！ (2020年5月30日 8時) (レス) id: 12533d76b2 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆｭｳ(プロフ) - ｋｋさん» リクエストありがとうございます！確かにそれは書いていなかったー！書かせていただきますね！ (2020年5月30日 3時) (レス) id: 1d82ba3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ｋｋ - 女の子の日で体調が悪い主人公ちゃんを看病するお話が見たいです！ベタなシチュエーションですが、よろしくお願いします！ (2020年5月30日 3時) (レス) id: 9f03f88fd9 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆｭｳ(プロフ) - ミオさん» リクエストありがとうございます！はじめてのおつかい！良いですね！書かせていただきます！ (2020年5月30日 2時) (レス) id: 1d82ba3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆｭｳ | 作者ホームページ：http://assubaru
作成日時：2020年5月17日 15時
