King and Princess２

ー３ ページ22

ふくら「伊沢さんの方からお願いします。」


ｽﾀｯﾌ「はい。」



今回のモニタリングは、この後どうなるかということはかなり僕達が決められることになっている。



山本「あ、うつった。」



僕達の前に置いてあるモニターは、伊沢の楽屋だけをうつした。




"ｺﾝｺﾝ"



伊沢「はい。」


仕掛け人「伊沢さん、すみません。少しいいですか？」


伊沢「どうぞ。」



仕掛けの人が、伊沢の楽屋に入った。



仕掛け人「あの…」


伊沢「はい。」


仕掛け人「いきなりなんですが、単刀直入に言います。」


伊沢「はい…？」


仕掛け人「僕はAさんのことが好きです。付き合いたいと思っています。」


伊沢「え？」


仕掛け人「なのでAさんと別れてもらえませんか？」


伊沢「いや…は？」




険しくなっていった伊沢の表情が、別れてほしいと言われてピークに達した。



河村「こんな伊沢の顔見たことない。」


山本「僕もです。」


須貝「普段近くにAちゃんがいてるから、こんな顔は絶対にならないし。」


こう「こんな顔できるんだってちょっと驚いてる。」


ふくら「僕もこんな伊沢見たことない…」



僕達全員、今までに見たことがない伊沢の顔に驚きが隠せなかった。

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