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あの角のいつもの場所での出来事から1ヶ月過ぎた頃、私の体は確実に変化を告げていた。
いつものように朝を迎え、誰もいないキッチンにはいつものように私だけの為に父がご飯を炊いてくれていた。
私が起きるその時間ピッタリにご飯が炊き上がるようにセットしてあるその炊飯器から、白い湯気が立ち上っている。
その匂いを嗅ぐと、食欲のない私のお腹は思い出したように空腹を訴えるのだけど、その日だけは違っていた。
むせ返るような吐き気とともに、湧き上がって来る何かを押さえ込むように私は口を両手で抑え込み、一目散にトイレへと駆け込んだ。
その体の変化に私はすぐに何かが私の中に宿ったのだと知った。
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作者名:ミーコ | 作成日時:2017年9月30日 14時