東方パラレル転生 (ページ4)

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世界の誤差ページ4

「へぇ。別世界って言っても、神社は全く一緒なのねえ」

霊夢は別世界の神社について、早々に口を開く。

「あ、じゃあ皆を呼んできます。待っててください」

もう1人の霊夢は小走りで神社の奥へと姿を消してしまった。

「……ねえ、紫」

「ん？」

霊夢は、静かな声で紫に話しかけた。

「どうして、この世界の自分と話したがってるの？」

「！……そうねえ、情報交換……ってとこかしら」

「ふうん……。まあ信用はしないけどね」

「まあ酷い」

紫は不服そうに霊夢を睨む。

霊夢は紫を嘲笑って返した。

「皆さーん！連れてきました！」

もう1人の霊夢が、人を3人連れて走って戻ってきた。

ずいぶん飛び回ったらしく、息が上がっている。

「ささ、前出て自己紹介して〜」

霊夢は3人の背中をぐいぐい押して前に出させた。

思ったより強引だ。

「えっと、私は霧雨魔理沙！よろしくな！」

魔理沙と名乗る女性は、帽子を被っておらず、髪をハーフアップで結んでいる。

霊夢と紫は首を傾げた。

「あ、別世界とちょっと誤差があるんですよね。本当に魔理沙なので気にしないでください」

「そうなのね〜。あ、私が八雲紫よ。よろしくね。そっちの紫さん」

紫と名乗る女性が、霊夢と紫を見てにやりと笑う。

この世界の紫は、魔理沙のような差はないようだ。

「へぇ。私は変わりないのねえ。面白いわ。あ、ところでこの子は誰？」

紫がまだ自己紹介をしていない女性を指差して言った。

「私ですか？私は魂魄凪(なぎ)です！もしかして、そちらの世界では私の容姿が異なるのですか？」

「「……凪？」」