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数日後、
暇を持て余していた俺は、ふと彼女の事を思い出した。
もう意識は戻ったのだろうか。
一度気になると忘れられなくなる性格だからか、頭の中は病院に行きたいという言葉で埋まっている。
でももしも意識が戻っていたらさらに彼女を混乱させてしまうだろう………。
『………まぁ、暇だから仕方ないよな』
彼女の意識が戻っていたら俺が運んできたことを伝えよう。
そう一人で決意して、病院へと向かった。
ーーーーーーー
病院に来たのはいいものの………
『……どこの病室かわからんな』
途中で帰ってしまったから、彼女の病室がわからずに病室内をうろうろと歩き回っていた。看護師さんに聞きたいところだが、あいにく俺は彼女の名前を知らない。
どうしたらいいのか迷っていると、バチリと見たことのある女性と目があった。
『あ』
「あっ！貴方はあの時の……！お見舞いに来てくださったんですか？」
俺を見た瞬間思い出したようにハッと目を見開いたあと、にこりと微笑んで対応をしてくれる看護師さん。この人ならきっと彼女の居場所がわかるだろう。
『あぁ、そうだ』
「そうですか！まだあの子は目を覚ましてないんですけど………とりあえず状態だけ見に行きますか？」
『そうだな、頼む』
俺の返事に嬉しそうに頷いた看護師さんは「ついてきてください」と言って、歩き出した。
大人しく看護師さんについていってると「珍しいですね」と俺に向かって話しかけてきた。何が珍しいのかまったくわからず、反応できないでいるとクスクスと笑い出す看護師さん。
「相手が赤の他人なのにお見舞いに来てくださるのはとっても珍しいんですよ」
そうなのか、と思った。
でも確かに彼女が元気かなんてまったく興味がない。今後一切かかわらないかもしれない相手にお見舞いに行く必要はないのかもしれない。
『………なんでたろうな。なんとなく、気になったんだ』
思った事をそのまま口に出すと、看護師さんは嬉しそうに笑った。
「そうですか。…………あ、ここが彼女の部屋です」
『あぁ、ありがとう』
ぺこりとお辞儀をしてからどこかへ行く看護師さんを見ながら、彼女の病室の扉を開けると、寂しげな真っ白のベットですやすやと眠っていた。
かなり体調が良くなったのか、顔色が随分良くなったように思う。そんな姿を見てホッと安心する。
彼女の様子が見れたので帰ろうと立ち上がると、ガラガラと扉の開く音がした。
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うどん(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございますー！！！頑張って描いたので嬉しいです！最後までお付き合い頂きありがとうございます！ (2020年5月28日 1時) (
レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても好みのお話でした〜！そして最後当たりのイラストうますぎる･･････ (2020年5月27日 6時) (レス) id: 5d687b4a81 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 眠猫さん» とても嬉しい限りでございます。最後まで読んでくださりありがとうございました！！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
眠猫(プロフ) - 感動しました。少女の死んででも会いに行こうとするのなんてﾉω･､） ｳｩ･･完結おめとうございます！ (2020年5月23日 13時) (レス) id: 290d396106 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - ロルくんさん» ありがとうございます！！頑張ります！！！！ (2020年5月2日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うどん | 作成日時：2019年10月2日 21時
