三十二巻 ページ32
shp「な、なんで尻尾を触るんですか……。もう触らないって言ったじゃないですか」
顔を赤く染めながら尻尾を守るような体制になったショッピさんを見て、思わず
『かわいい………』
と呟いてしまった。
shp「は？」
その瞬間、ショッピさんの笑顔が消えた。
『あ………』
これは…怒ってる。確実に。
俯いていて顔は見えないが、確実に怒りのオーラを放っている。
ショッピさんがそのままじりじりと近づいてくるので、私は恐る恐る後ずさっていった。
だが、いつまでも下がれる訳がなく、グイッと腕を強く引かれて壁に押し付けられた。
あまりの強さに『うっ』と声が出てしまったが、そんなのお構いなしに彼は私の顎を持ち上げる。
すると、綺麗な紫色の瞳と目があった。
shp「………あんまり男にかわいいって言わんほうがいいですよ」
ぼそりと私の耳元で呟いたあと、軽くデコピンをされる。
『？？ご、ごめんなさい』
あまり言っている意味がわからなくて困惑していると、鬱さんとチーノさんが子供のように暴れながらショッピさんに文句を言っていた。
ut「おい、ショッピィ！！さり気なくAちゃんといい雰囲気になるなや！！」
cn「せや！！兄さんの言うとおりやぞ！！」
ギャーギャーと喚き散らかす二人にショッピさんは小さくため息をついて、私から離れる。
え、見逃してくれるのかな、と思い私は遠いところに逃げようと足を動かした。
shp「なら、三人で抱きつけばいいじゃないですか」
ん？
思いもよらない言葉にピタリと足が止まる。
ut「おぉ！！流石ショッピくんやな！！！」
cn「ほんまやん！！流石！！」
shp「………ということなんで、Aさん。よろしくお願いします」
『な、なにをよろしくすればいいんですか』
顔を引きつらせて『来ないで』と呟くにも関わらず、彼らはじりじりと私に詰め寄ってくる。
も、もう無理だ……………。
逃げれないのを悟って大人しく目をつむった時、
zm「Aっーーー！！！！！」
聞き慣れた彼の声がした。
ut「うわっ！！」
ゾムさんは猛スピードで私のもとに駆け寄って、三人からかばうように私の前に立った。
まるでドラマのような展開に少しだけ心がドキッとときめく。
zm「おい、お前ら。Aに手出しはさせへんで！」
『ゾムさんっ…！』
zm「あいつは俺が抱きしめるからな！！！」
『ん？』
前言撤回。ときめいてません。
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うどん(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございますー！！！頑張って描いたので嬉しいです！最後までお付き合い頂きありがとうございます！ (2020年5月28日 1時) (
レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても好みのお話でした〜！そして最後当たりのイラストうますぎる･･････ (2020年5月27日 6時) (レス) id: 5d687b4a81 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 眠猫さん» とても嬉しい限りでございます。最後まで読んでくださりありがとうございました！！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
眠猫(プロフ) - 感動しました。少女の死んででも会いに行こうとするのなんてﾉω･､） ｳｩ･･完結おめとうございます！ (2020年5月23日 13時) (レス) id: 290d396106 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - ロルくんさん» ありがとうございます！！頑張ります！！！！ (2020年5月2日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うどん | 作成日時：2019年10月2日 21時
