二十八巻 ページ28
笑ったかと思いきや、はぁ……と小さなため息が聞こえる。
rb「いやぁ、Aさん……。そんな大きい声で叫んだら場所分かるで？」
『あっ』
やってしまった。
彼らは人間よりも優れた聴覚を持っている。
思わず言い返してしまったけど音もたてないようにしないといけないんだ……。
呆然としていると、シャオロンさんがロボロさんをぎろりと睨みつける。
sha「おい！！ロボロ！！！俺が先に見つけたんやからお前はどっかいけ！」
rb「いや、待てシャオロン」
sha「なんや？」
rb「《なんでも》ってことは……どっちが捕まえても二人ともって言ったらお前もしてもらえるんやで？？」
いやいや………そんなので惑わされるはずが………。
sha「お前、天才やな！！！！」
チョロすぎでは！！！？？？
じゃなくて！！！なんで捕まえられるの前提で喋ってるんだろう……。
なぜか意気投合している彼らを呆然と見つめることしかできない私。
とにかく逃げようと後ろに後ずさると、シャオロンさんがこちらを見てにやりと笑う。
sha「よしっ！！！じゃあマブダチ組で協力や！！！」
rb「よーーーーっし！！！！」
そう言った瞬間彼らの姿が消える。
「は」
いきなりの出来事に驚くがとりあえず逃げようと足を踏み込む。
だが踏み込みが弱かったのか、私の足はズルリと廊下を滑った。
ぐらりと体が傾きこけそうになった時、抱きつこうとしているシャオロンさんの手が私にかすった。
そのまま私の体はあっけなく床に打ち付けられる。
『うっ………』
sha「………ははっ！俺の行動を避けるとはやるやんけ！！
でも………いつまで避けられるんかなぁ？？？」
ぐにゃりと歪められた顔に体がぴしりと固まる。
はやく解決策を見つけないと。
シャオロンさんが消えたことを確認し、気配を感じ取りながら頭を使う。
まずは彼らの情報を集めないと。
シャオロンさんは化け犬だから運動神経がいい。
だからさっきみたいに飛びついてきたら反応することが出来ないだろう。
ロボロさんは雪…男？だから超能力的な何かを持ってるはず。
でも超能力の詳細はよくわからない。
…圧倒的に情報量が足りてない。
他にもロボロさんの情報は………
『あ』
コネシマさんが言っていた言葉を思い出す。
《いやー！！！流石童○やなぁ！！！！》
これは…………行けるかもしれない。
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うどん(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございますー！！！頑張って描いたので嬉しいです！最後までお付き合い頂きありがとうございます！ (2020年5月28日 1時) (
レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても好みのお話でした〜！そして最後当たりのイラストうますぎる･･････ (2020年5月27日 6時) (レス) id: 5d687b4a81 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 眠猫さん» とても嬉しい限りでございます。最後まで読んでくださりありがとうございました！！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
眠猫(プロフ) - 感動しました。少女の死んででも会いに行こうとするのなんてﾉω･､） ｳｩ･･完結おめとうございます！ (2020年5月23日 13時) (レス) id: 290d396106 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - ロルくんさん» ありがとうございます！！頑張ります！！！！ (2020年5月2日 16時) (レス) id: a3779bcd2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うどん | 作成日時：2019年10月2日 21時
