・ ・ ・ 頬袋をぱんぱんに膨らませた千。 創り出される音は怒りに身を任せて書き殴られた刺々しくて粗雑さが目立つ。 こんなんじゃない! 声を荒らげた千は乱暴にヘッドフォンをとると、冷たい床にその細い肢体を投げ出した。音が浮かばないと明けない夜を嘆くように顔を覆う。完全に行き詰まってしまった。何も感じない。創りたい音は自分の中で完成しているにも関わらず、その一歩手前で黒く蠢く何かが行く手を阻んでいるのだ。 その「何か」の正体を千が知る由もないだろうから、第三者である俺が明かそう。 ・ ・ ・
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作者ホームページ: 作成日時:2019年5月19日 21時
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