いわく(テテ)つき物件 *続

75 決意 ページ26

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遂に退院の日がやって来た。
病院のベッドで何度も何度も考えて、





私は前に進むことを決意した。



そして今日、ジミン君と会うことになっている。







ジミン君に返事をする




ジミン君と付き合ってみると。








これでテヒョンとはお別れだ。




今日だけ、今日で終わらせるから、
最後にテヒョンを想いたい_______





出会った頃から今までのことを思い出してみる。








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○
『俺、幽霊になってこんな風に人と意思疎通しながら暮らすの初めてだから嬉しい☆
あーワクワクするっ！！』


「、、、、」


『大丈夫だよ、お化けだけど危害は加えないから！
同居人がいると思ってくれればOK』


「いやいや、、」

『名前は？』



「え？」

『名前！』


「、、、Aですけど」


『おーA！よろしく☆
俺テヒョン！キム・テ・ヒョン！』





最初は、かなりウザいやつだったよ 笑







テヒョンを好きだと気付いた時の胸の高鳴りも、
テヒョンにフラれた時の悲しみも鮮明に覚えてる。







○
「人を好きになったこともないテヒョンには愛っていう感情がかけてるんだよ！
だから平気で人のこと傷つけられるんだよ！！！」


『…………………人の気も知らないで……』


「は？」


『俺がどれだけ我慢し…』


「なに？ハッキリ言ってよ？！」





『……………好き』






テヒョンに好きって言われた時、胸がドキドキして、嬉しくて、
それは人生で一番幸せな瞬間だった。









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○
『お願い笑って？Aの笑顔を…覚えておきたいんだ………』


「やだ！やだぁぁ！！テヒョン行っちゃやだーーー！！！」


『お願い……A…笑って…？』



「最後じゃないよねっ？……うぅっ…また、会えるよね？」




そして、胸が張り裂けそうになった、別れの瞬間も。







全部、全部もう遠い昔の話にして封印するんだ。






テヒョンを想う気持ちを抱いたままこの街を歩くのも最後。

そう思って歩いていると、何だか全ての景色が惜しいような、そんな風に思える。









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ごめんね、テヒョン。









さよなら………誰よりもかっこいいテヒョン






さよなら………辛い時、いつもそばにいてくれたテヒョン






さよなら………ちょっとお馬鹿で、天然で、四次元で、たくさん笑顔をくれたテヒョン









さよなら………世界で1番大好きなテヒョン…



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