【リレー小説】希望と絶望、人類の【第1頁】

８.厳しい視線と静電気【レネ・シルバ/みりばら】 ページ8

長い長い入学式が終わり、睡魔との戦いも終わりを告げたが僕の精神はすり減ったまま。なぜか？あの時僕が真っ先に笑ってしまったから。そのせいで悪い意味で注目を浴び続け、悪い意味で、非常に、目立っている。
もう少し我慢していれば......却って寝た方が良かったまである。
やっぱり親からもらってきた服来てこなければよかったかな、と何気なく自分の服を見てみると、不自然に静電気を帯びていた。
そういえばステージ上にいた彼女は水と電気を使っていた。
言いようのない不安に刈られ後ろを見ると、鬼の形相をした人類王の養子であるリリィ・アイリス氏が立っていた。

怒ってるだろうなぁ、恥ずかしかっただろうなぁ、謝るべきだよなぁ。
他に笑っていた奴らの殆どがそそくさと去っていっているのはあえて無視する。
僕は意を決して話しかけた。

「あの......さっきは、ごめん」

彼女は依然不機嫌な顔のままだが小声で「いいよ」と言ってくれた。
とりあえず......解決ということでいいのかな？
でも......



「いくらなんでもあそこで噛むのは無いよなぁ」

「やっぱいまのナシ！絶対許さない！」


しまった、心の声を表に出すと言う凡ミスを犯してしまった。
半ば現実逃避に学園の見取り図を眺める。確か教室に行けと言っていたような......あれ？



教室、無いじゃん

9.困惑、乃至絶望の予見【アペルピスィア・ツィオーネ/茶々(ピンク)】→←7.羞恥と暴走【リリィ･アイリス/響《HIBIKI》】

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