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のんside
凛からビックニュースを聞いた日。
私は授業に集中していなかった
どんなお兄さんなんだろーな、と。
別に私のことじゃないから気にする必要もないんだけど。
自分も父親がいないから、そういうのは気になるし、思ってしまう
「どうして、凛だけなの、?」と。
あの子は今、幸せそうだ
もしかしたら、辛いかもしれない
けど少なくとも私よりは幸せだ
それはなんでかって?
...思い出すだけでも吐き気がする
多分いずれ皆んなもわかるよ
私の残酷さを。
そんなことは置いといて
次は美術の授業だ
今日は、デッサンをしよう‼︎という内容だ
デッサンなんて無理だろなんて思っている
私は絵心皆無だから
そんなことを考えているうちに授業が始まった
「今日は、デッサンです!林檎をかきましょう
デッサンのポイントは覚えてますよね?復習しましょう。デッサンは____」
話長すぎるでしょ
そんなのわかってるし
まあいいやとにかくがんばろ
隣の席は、凛だ
凛は絵が上手い
オリジナルでも模写でもデッサンでも
私のと並べるの天と地ほど差がある
凄いなぁ。
凛はなんでもできて
私の憧れの存在だった
なんで私が仲良くできてるんだろっていうくらい、いい子だ
勉強もできる、運動もできる、優しい
凛にはまさに「天才」という言葉が合うだろう
私は凡人
当たり前だけど
なんて考えているうちに描き終わった
あんまり上手くないけど
凛「のん、出来た?」
『うん!...あんまり上手くないけど。』
凛「見せてー」
別に凛は悪口を言ったりするタイプではない
だから見せた。
『こんな感じなんだけど‥』
凛「めっちゃいいじゃん。のんはやっぱ才能あるよ」
『ありがとうー』
凛はこういうのだからモテるんだよね男女関係なく
そんなこんなで授業が終わった
この授業は、5.6限でぶっ通しであった
今日は6限で終わりだから帰れる!!
やっとだ!
美術室から教室に戻って色々したら帰る
みんなは部活に行く
私は行っていないからもう帰るだけだ
つまり帰宅部ということだけど
凛「のーん!」
『⁉︎凛!どした?部活は??』
凛「今日は義兄さんと義父さんと会うから休んだ!」
『そうなんだ!また紹介してな!笑』
凛「うん!笑じゃあまた月曜日!」
『バイバイ!』
これから先、私が望んでいなかった方向へと進んでいく。
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作者名:ぽんきち丸ドリーム号 | 作者ホームページ:無し
作成日時:2023年12月5日 22時