6話 尊敬 ページ7
Aside
その日の夜、俺は任務をこなし屯所へ帰ってきた
まあ、やることも無く部屋へ行くとノック音がし、扉が開いた
A「なんだ、月島軍曹か」
月島「ちょっと、出かけませんか?」
月島軍曹に誘われ俺は外出届を出し外出した
月島「そういう所はしっかりなさっているんですね」
A「こういうのは父がうるさいし、たまに文通でも書かれていたりするんです。
『規則は必ず守るものだ』と」
月島「俺も一度会う機会があったが、周りとは違う人だと思いました」
A「違う?そうか、、?」
さっきまで仏頂面のような顔をしていた月島軍曹が少し口端を緩めた気がした
月島「蛇塚少将は軍曹の私にですらしっかりと目を見て親身になって話をして下さる。二等兵や三等兵に対してもです。」
父のたとえ階級が低い人間に対しても、囚人に対しても一人の人間として関わろうという姿勢は俺も少し羨ましく思う
バカ真面目すぎる父は周りからは変わり者だと言われる
子から見てもそうだ
A「俺のこの怪我、、ずっと気にしてくれてるんです。『俺の不注意で我が息子の大事な体に傷をつけてしまった』って。
あの時、切腹しようとして流石に引いたし止めました。笑」
月島「真面目な方ですね」
A「あぁ、こんな俺でも尊敬してしまう」
少し日が落ち空には星が出てきた
残る夕日と暗くなった空が少し綺麗に見えた
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作者名:いてぃん x他1人 | 作成日時:2022年6月11日 23時