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2話 鯉登というボンボン ページ3

鶴見「、、とまあ、こんなところかな。質問はあるかい?」
『いや、特にないっす』


??「鶴見中尉殿!!ご機嫌どげんと?あてはあたにあえて光栄じゃ。ところでこん男は何者じゃしか?」(早口)



廊下の向こうから猛スピードで走ってきた特徴的な眉毛の男は、鶴見中尉と2メートルほど感覚を開け興奮しながら早口の薩摩弁で話し始めた


鶴見「お得意の早口の薩摩弁で何を言っているのかわからないぞ、鯉登少尉」

『少尉、、ということはこの人が例の?』

鶴見「ああ、彼は鯉登音之進。君と同じ少尉だよ。
鯉登少尉、彼は蛇塚Aくんだ」



鯉登音之進というやつは俺より背が高いことをいいことに俺を見下した


俺も下から睨みつけふっと笑い目をそらすと「キェェーーー!!」と噂に聞いていたお得意の猿叫が鼓膜に響く



五月蝿い




鶴見「鯉登少尉、月島が先に部屋で待機しているから一緒に行こう」
鯉登「キェ、あてが鶴見中尉とご同行してんよろしかとな?!つ、月島、月島ぁぁん!!」
『ほんまにやかましい人や』
鯉登「なんだと?」



俺がやかましいとつぶやくと地獄耳なのか俺の目の前に立ちふさがった



『ふん、あんたがいちいちやかましい人やさかい本心を言うただけやろ?俺は、間違うたこと言うたか?』


鶴見「コラコラ、若いのはいいことだが、ここで喧嘩でも起こしたら他の隊員の迷惑になってしまうよ?」
鯉登「鶴見中尉の言うとおりやめておきもす」


鶴見中尉の言うことを聞いている鯉登少尉をからかうように煽り続けていると、とうとう彼はキレた


『薩摩の男は自分みたいなあほうなガキばっかりなのか?(笑』
鯉登「なんだと、このッ!!」
鶴見「Aくん、最後の忠告だよ?」


『ッ?!』


鶴見中尉は、俺の方に手を置き顔を近づけてきた



目が笑っていない




先ほどの笑っている顔とは、まるで比べ物にならないほど恐ろしい





鶴見「仏の顔が3度までとは限らないよ?」
『は、はい。』




あまりの恐ろしさに俺は、後ろに倒れ尻餅をついてしまった



図に乗りすぎた



鶴見「大丈夫かい?、、、とりあえず月島にも君を紹介しなければならないから先を急ごうね。
彼がイライラし始めてしまう」




鶴見中尉は先程の恐ろしさはなくクスクスと笑っていた





他の人は怖さなど微塵も感じない笑い方だが、俺からしたら恐怖の塊でしかない







俺は悟った




この男は怒らせてはならないと、、、

3話 古傷が蘇る→←1章・1話 鶴見という男



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作者名:いてぃん x他1人 | 作成日時:2022年6月11日 23時

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