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109.ソフィア ページ11

「そうだけど⋯⋯君も俺と同じ食用児?」

あぁ、首元の認識番号でGFだってわかったのか。

「うん、私はGB(グローリーベル)出身の⋯ソフィア!よろしくね」

「あぁ、俺はA。よろしく」

グローリーベルって確か、ユウゴやルーカスのいる農園だったっけ。





「でもまさか、俺以外にも人がいるとは⋯」

「あれ、あの鬼から何も聞いてないの?」

「聞くも何も昨日来たばっかで、この部屋には近づくなって言われたくらいだ」

「ふ〜ん。お主、なかなかの悪よのぉ」

イタズラに笑う彼女につられて俺まで笑ってしまう。何故だろうか、こんなにも懐かしく感じるのは。




「何も知らないみたいだから私が教えてあげる!でもその前に⋯A何歳?」

「11歳。もう時期12になる」

「私と同じだ!じゃあ、どこのプラントにいたの?」

「第3だけど⋯この質問、いつまで続くんだ?」

「ごめんごめん。じゃあ最後に同い年の子達の名前行ってみて!」

「⋯エマとレイとノーマン」

「ッビンゴ!神は私に味方した!」

全力でガッツポーズを決めるソフィアはやばい人なのかもしれない。






「──よし。聞きたい事も聞けたしAが気になっている事全部話すよ」


昨日の鬼には妻と子供がいて、使用人だけでも十を余裕に超えること。
今まで何人もの食用児がここに連れてこられていること。
高級農園出身はソフィアとAだけだということ。
ここの鬼はかなり身分が高いこと。

ソフィアの話をざっくりまとめるとこんな感じだった。


「ここの生き残りは私だけだよ。他の子はみんな耐えきれずに死んじゃった」

“耐えきれない”
その言葉が引っかかったが、俺はここに来てから考えていた事を打ち明けた。




「明明後日、ここから逃げ出そうと思ってる」

「⋯本気?」

「今日、ここの構造は覚えた。あと2日で脱出経路を探すつもりだ。ソフィアも来るか?」

逃げるなら早い方がいい。それにエマ達にも合流したいし。


「私は行かない。まだその時じゃないから⋯⋯あの鬼はAが思っている何倍も手強いよ」

「これでもGF出身だよ。信じられない?」

まぁ出会って初日で信頼もクソもないが。



「私は信じてるよ、あの鬼の恐ろしさを⋯ね」

ボソッと呟かれた声はAには聞こえなかった。

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ルノチキ(プロフ) - サクラさん» サクラさんコメントいつも本当にありがとうございます!!申し訳ないのですが受験生のため、来年の3月くらいまで一度更新停止させて頂いています。どうか気長にお待ち頂けると幸いです。 (8月30日 17時) (レス) id: 78d43729cf (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 続きお願いします。 (8月13日 14時) (レス) id: fb2a310b55 (このIDを非表示/違反報告)
ルノチキ(プロフ) - 琥珀さん» 琥珀さんコメントありがとうございます!そんな風に言って貰えてすっごく嬉しいです!!更新再開までお付き合い頂けたら幸いです。 (6月15日 16時) (レス) id: 78d43729cf (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - こんなにも面白い作品をありがとうございます。 (6月13日 4時) (レス) @page11 id: 3f6213cd29 (このIDを非表示/違反報告)
ルノチキ(プロフ) - サクラさん» 毎度この作品を読んでくださりありがとうございます。そう言ってもらえて何よりです! (2023年5月8日 22時) (レス) id: 78d43729cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルノチキ | 作成日時:2022年8月22日 17時

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