16.猫 ページ16
*
制服を脱ぎ、ハンガーに掛けてあった私服を来た。
スマフォをポケットに入れ、その視線から逃げるように家から出た
ヨロズマートにはまだ誰も来ていなかった
かと言って彼らに『遅い！』と苦情を入れる気は無いのだが、逆にこう、なんか暇だ
ちょっと速すぎたかな…と、連絡手段用に渡されたスマフォの電源を入れ、時刻を見た。まだ約束まで10分はある
まぁしかし、女子中学生が一人コンビニの前で棒立ちをしている光景はどうも異様に見えるな
コンビニに入って時間でも潰そうか。
昔に比べて大した物は売っていないかもしれないが、片手で食べられるパンぐらいは持っている
何か買いたいものが無くても適当に雑誌を立ち読みすれば多少の時間は潰せるし、ただただぼーっとしてるよりは様々な知識を得られて得だ。
よし、そうしよう。
決断して、ドアに向かおうとスマフォをポケットにしまった時。足元に何かが絡み付いているかの様な違和感が私を襲った
目をやると、昨日拾い、今朝親に内緒で家に連れ帰って世話をした猫がなついていますと言わんばかりに頬を足首に擦り付けていた
「あ〜…着いてきちゃったの…？」
彼らと出くわした時のこの猫の説明方法に頭を悩ませているとき、横にあった自動ドアが有りがちな機械音を立てて開いた
コンビニ特有の小さな袋を片手に扉から出てきたのは、今まさに私が待っている筈のトウマとアヤメだった
「あ。ナツメちゃん…待った？」
「ううん。全然。」
デジャヴ。と言う奴だ。
そして、探偵団随一の観察力を誇るトウマの眼が光る。
「あれ…ナツメ、その猫はどうしたの？」
「猫…？あぁこの子ね。えっと…」
…私国語とか大嫌いなんだけどな。
＿＿＿＿＿＿＿＿
コンコン。と扉を叩き、アキノリの返事を待つ
10秒ほどの沈黙の後。扉の内から、
「はぁ〜い…。」
と力ない声が聞こえて来た
「アキノリ？私、ナツメだよ。ナツメ。」
「えッ！？？ナツメッ！？！！」
先程の府抜けた返事とは正反対の返答に驚き、全員が一瞬だけ硬直するが、すぐにドアに手を掛け、左側に思いきり滑らせた
「おーいアキノリー。アヤメさんと一緒に来てあげ…」
音で察知したのか、ベッドの上でモゾモゾと動く青色の物体が此方を向き、
バッと勢いよく起き上がって、物凄いスピードで此方へ跳び掛かって来た。
私の足元に居た猫もそれと同じぐらいのタイミングで跳び上がり、その物体へ手を振り上げた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しのダレカ - 紅白巫女w (2020年4月22日 19時) (
レス) id: 6bf8819783 (このIDを非表示/違反報告)
#チョコラーメン - 寝高麗☆トラジローさん» コメントありがとうございます、ご指摘いただいた件ですが、改めて調べてみたところ、さくら元町の所在は東京との事でした。人の間違いを指摘できる立場でもないのに…申し訳ございません。また何か小説内での誤字や誤植がございましたらご指摘頂けると幸いです。 (2019年5月26日 19時) (レス) id: d51802be4f (このIDを非表示/違反報告)
寝高麗☆トラジロー - あれ？妖怪ウォッチの舞台って《東京》じゃなくて《九州》じゃなかったでしたっけ？ (2019年5月26日 18時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
#チョコラーメン - 雪葉さん» コメントと閲覧ありがとうございます、そして返信が遅れてしまい誠に申し訳ございません…。雪葉様から頂いた「！」マークを気力にして頑張って行きたいと思っていますので、今後ともこの小説を宜しくお願い致します (2019年3月10日 16時) (レス) id: 5d2ed15dfa (このIDを非表示/違反報告)
雪葉 - 更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2019年3月3日 17時) (レス) id: 3c70fe5d70 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：#チョコラーメン | 作成日時：2019年3月2日 22時
