二、復讐から ページ4
〜到着〜
白「さて、どんなものかな?」
『ふむ・・・』
まずは短刀をそっと触れてみる。・・・すると、パァッと刀が光った
?「僕は小夜左文字。あなたは・・・誰かに復讐を望むのか・・・?」
『えっ・・・』
“復讐”その言葉を言われ、二人の顔を思い出した。
罪悪感に塗れた彼の顔と、泣き崩れる私の主の顔・・・
私があの時、秀吉様のお傍にいれば・・・あぁ今、主は何をしているだろうか。
食は、睡眠は・・・元からあまりなかったが。
また・・・雨の中、涙を誤魔化して自分を責めてはいないだろうか・・・
白「・・・(しかたない)
このお方を誰と心得る!!」
山姥・小夜「!?((ビクッ」
『は、白?』
白「かの豊臣軍、石田三成家臣にして側近。
(人1)様である!!
・・・そうだろ?」
『っ!・・・ああ、そうだな』
今の私がこんな顔していて良い訳ないと、
目を細め、こちらを見て微笑む白はまるで、しっかりしろと言いかける様で。
私は小夜と目線を合わせた。
今の私がすべきこと、それは_______
『小夜、と言ったか。
復讐というのは・・・』
小夜「うん・・・僕は前の主にの、復讐の為に使われた刀だから」
小夜はそう言うと、俯いてしまった。
結局その復讐劇には無事に幕が閉じたのだという
『それはよかったな』
小夜「え?」
『それで、小夜のおかげで小夜の主は喜んだんじゃないか』
小夜「・・・!」
『お前は主の思いを叶えてやれる、素晴らしい刀だな・・・』
そういって小夜の頭を撫でてやった。
なんとなく、気付いていた。
私の主の復讐というのは、たとえ成功したとしても
きっと悲しみしか残らないから
『ただな、私にも叶えてほしいものがあるんだ』
小夜「それって・・・」
『いや、復讐じゃないんだ。
・・・私には守りたいものがある。でもそれは、私一人じゃどうにもならない。
それには刀達の力が必要だ。
だから、皆の為に力をかしてほしい。』
小夜「・・・わかった」
『ふふっ・・・ありがとう』
私が成すべきことは、
この子達の主として最後まで主でいることだ
小夜「(今はまだ、信じれなくても・・・)」
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作者名:佐吉 | 作成日時:2015年8月13日 22時