18話 ページ18
散々走って半過呼吸になり、座り込んだ私の背中をマーサがさすってくれている。
｢よく頑張ったわ。おかげで助かった｣
｢はっ……はぁ……ナワ、ブさんが…………｣
なぜだかまだダウンはしていないようだが、機会に表示されたゲージが徐々に溜まっていく。
｢大丈夫、私が助けに行くから。その間ここの暗号解読をお願い。
全ての解読が終わった時、ゲートの位置をしっかり確認してね｣
彼女はそう言って背中をポンポンと叩き、走り出した。
きっと大丈夫。言われたとおり解読に集中しよう。
仲間が時間を稼いでいる間にどれだけ解読を進められるかが勝利への鍵だと教えられた。
ナワーブがチェアに縛られると、焦りと共になぜか解読に集中できた。先程より手際よく作業が出来ている気がする。
私が来た時には大分進めてあったため、手元の暗号機はもうすぐ終わる。
そうすれば残りはウィリアムが解読しているであろう一つだ。
｢よし……あと一つ｣
丁度その時ナワーブが救助されたらしい。
まだ半分を超していなかった。間に合う。間に合え。
ウィリアムの位置を確認し、全力でそちらに向かった。
冷たい風が当たって、頬が切れるように痛い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 430人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えるみ(プロフ) - あねもさん» 閲覧ありがとうございます！花言葉についてはあえて触れなかったのですが、分かってくれる方がいて嬉しいです……！ (2019年9月22日 16時) (
レス) id: 58f336f1ac (このIDを非表示/違反報告)
あねも(プロフ) - とてもおもしろかったです！最後に出てきた紫色のアネモネは、あなたを信じて待つという意味ですか？私自身、紫色のアネモネがとても好きなので嬉しくて思わずコメントしてしまいました！完結、お疲れ様でした！ (2019年9月22日 4時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
えるみ(プロフ) - *まめ丸*さん» 感動してもらえたなんて嬉しいです.......！またいつか新作作った時はよろしくお願いしますね！ありがとうございました！ (2019年8月15日 11時) (レス) id: 24de3ea6a1 (このIDを非表示/違反報告)
えるみ(プロフ) - カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)さん» 完結させられて良かったです！閲覧ありがとうございました！ (2019年8月15日 11時) (レス) id: 24de3ea6a1 (このIDを非表示/違反報告)
*まめ丸*(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごくよかったです!感動しました!!えるみさんと出会えてとても幸せでした!!そしてお疲れ様でした!!えるみさんの素敵な作品いつまでも待っています!!えるみさんや作品大好きです!!えるみさんの幸せを願って。また会える日まで!! (2019年8月14日 21時) (レス) id: 7b0adad536 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えるみ | 作成日時：2019年7月13日 17時
