29話 ページ29
「ほら、来なよ。私を倒すのが役目なんでしょう？」
少女は私の言葉を理解し、でもすぐには攻撃してこない。
私は覚悟を決め、少女に斬りかかる。
すると少女はそれを軽々と避け、私に蹴りを放とうとする。
よし、大丈夫だ、速いけど見えないことはない。
蹴りの体制に入っている少女のお腹に私は剣を刺そうとする。
だが、少女は気付いて私の手をチョップしてきた。
少女のチョップは強烈で、危うく剣を落としそうになったがなんとか持ちこたえる。
私はまた少女の顔に向かって剣を刺そうとする。
少女は私の手を掴んで、止めた。
想定内である。
私は少女に蹴られる一足先に────蹴りを放った。
その蹴りはちょうど少女のお腹に入り、先程のアラジンと同じように迷宮の奥へ飛ばされていった。
ホッと安堵して、刀を鞘へとなおす。
「モルジアナー！！今すぐ助けろ！」
領主が情けない声が響く。
なにやら領主とアリババは剣で戦ったところ、アリババは勝ったみたいで、領主は尻餅をついていた。
アリババって強いんだねー。
モルジアナと呼ばれた少女は、塔の奥から一飛びで領主の近くまでやって来た。
そして瞬時に状況を理解し、アリババに攻撃する。
だが危機一髪、アリババは避けられる。
「……ん？」
先程からなんだかルフの様子がおかしい。
私の周りで異様にざわめいては、ある場所へと飛んでいく。
それが何十匹のルフがするので、それは道しるべのようになっていた。
私は呼ばれている気がして、その道を歩く。
そしてたどり着いた場所には、石で出来た杖のようなものがポツンと置いてあった。
石で出来ているからそこまでだが、宝石とかでできていたらきっと可愛いんだろうなあ、そんなデザインだった。
先に丸いものがついていて、全長50センチほどの杖。
気になって持ってみると、何故かしっくりくるような気がした。
なにかあるかも知れないし、一応持っておこう。
そう思って杖をベルトに挟む。
そして周りを見ると、アラジンが羽根のついた杖を持って、モルジアナの剣を折っていた。
……少し見ないうちに何が起こったのだろう。
アラジンはアリババの傷だらけの体を心配し、凛々しい顔つきになった。
私もアリババのところへ向かう。
アラジンの周りには、ルフがざわめいていた。
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seravb1128(プロフ) - 初めまして！マギは漫画、アニメどちらとも大好きで見ています！小説もとっても面白かったです！ (2016年11月22日 12時) (
レス) id: 311793e34a (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - 中学生なのに暇人さん» よ.宜しくお願いします!!!!!!!!!!!!! (2015年5月9日 22時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)
中学生なのに暇人(プロフ) - タカの鳥さん» そう言ってもらえて嬉しいです！分かりました、読ませていただきます！ (2015年5月9日 22時) (レス) id: 67102bbaea (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - マギ凄く好きなので毎回楽しく読ませて貰ってます！私初めて小説を書いたんですが読んでいただけませんか？ (2015年2月27日 18時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中学生なのに暇人 | 作成日時：2014年2月1日 23時
