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18話 ページ18

目を開くと、目の前に金髪の青年が倒れていた。
アリババだ。

キョロキョロと辺りを見回すと、ここはどうやら洞窟の中のようで私達は何かの液体に体が浸かっていた。
浸かっている、と言っても立ってみると足首くらいまでの深さなのだが。

アリババはおそらく気を失っている。
「……大丈夫かなこれ」

浅いと言っても倒れていると顔全体は浸かるので息は出来ない。
アリババは只今その状況ということだ。

アリババの頭をあげて、息を出来るように膝枕をしてあげると、アリババは気が付いたようでうっすらと目を開けてから咳き込んだ。
「ケホッ……ケホッゲホッ」

やっぱり鼻に水が入っていたか……。
しばらくするとアリババの咳は収まる。

「なんだこれ……気持ちいい……?」

アリババはそう言って私の存在に気付いたらしく、固まった。
どうやら只今の状況が理解できたらしい。


「お、おま……なにして……!!」
アリババは頬を赤くして起き上がった。

「何って……膝枕?」
なんでそんなに恥ずかしがってるんだろ?

(膝枕って……!!……いや、何考えてんだアリババ!ここは迷宮だぞ!?気を引き締めなければ!)

アリババは気を引き締めるように両手で自らの顔を叩く。
今度は別の意味で頬が赤くなっていた。


「アラジンはどこなんだ?」
「えっとアラジンは……あ、あっちにいると思うよ」

アラジンのいる場所は白い鳥が異様に多い。
そのためあっちの方向にアラジンがいるということは一目瞭然だった。

この白い鳥ってホントなんなんだろうなあ。

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seravb1128(プロフ) - 初めまして!マギは漫画、アニメどちらとも大好きで見ています!小説もとっても面白かったです! (2016年11月22日 12時) (レス) id: 311793e34a (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - 中学生なのに暇人さん» よ.宜しくお願いします!!!!!!!!!!!!! (2015年5月9日 22時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)
中学生なのに暇人(プロフ) - タカの鳥さん» そう言ってもらえて嬉しいです!分かりました、読ませていただきます! (2015年5月9日 22時) (レス) id: 67102bbaea (このIDを非表示/違反報告)
タカの鳥(プロフ) - マギ凄く好きなので毎回楽しく読ませて貰ってます!私初めて小説を書いたんですが読んでいただけませんか? (2015年2月27日 18時) (レス) id: 246847fbfb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:中学生なのに暇人 | 作成日時:2014年2月1日 23時

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