第381話 ページ32
「カカシ先生!それってどういう...」
それを聞いて即座に反応したのはナルトだった。しかしカカシさんはそれを遮り、私と再び向き合う。
「お前、今の体に何か違和感ないか?」
「...違和感...は特にないと思うけど...だって前の世界のまんまこっち来たし...」
「おそらく原因はそれだろうな」
「え?」
「どういうことだってばよ?」
「なんでそうなったのかはオレにも流石にわからないし、これはあくまでオレの推測だがな...A、お前が初めてこの世界に来た時、お前はチャクラを操れなかったよな?それどころかチャクラの存在すらお前の世界では不確かだった...」
そこまで言われてハッとする。さりげなくではあるものの、一番最悪のルートとして頭の片隅に取っておいた結論だ。
「それってもしかして...」
「ああ...おそらく今のお前は、昔のようにチャクラを感じ取ることができていない...それどころか、そのチャクラそのものが...」
「!!」
"存在していないかもしれない"。
頭の中でその結論に至るのは一瞬だった。一気にショックの感情が襲う。
「カカシ先生!それ本当かよ!!」
「本当かどうかなんて断言できるワケないでしょうよ。オレは科学者でも何でもないんだ...ただお前の立場上、そう考えるのが妥当でしょ」
「っなんとかなんないのかよ!」
「でも別にいいんじゃないか?」
「は?」
「えっ...?」
突然そんなことを言われ、俯いていた顔を上げた。
「カカシ先生...なに言って...」
「A、おそらく今のお前の体は、前の世界にいたお前とほとんど同じだ。つい最近までチャクラが使えて、戦いに駆り出されていたお前とは訳が違う。ただの一般人になんら変わりない」
「......」
「だったらまた無理して昔みたいな苦労をして、戦に駆り出される必要なんてないだろ。このまま一般人として過ごすのが妥当だ。ましてや今のお前の体にチャクラが存在しているのかすら怪しいんだからな」
「っでも...!」
「ナルト」
「っ...」
ナルトが何か言おうとすれば、ヤマト隊長がそれを止める。カカシさんはそれを気にすることなく私に言葉を綴った。
「それにこれを言い訳にするつもりもないが...お前もだいぶ疲れたろ。もう無理して忍になる必要はない。そうすれば今までみたいに未来のことで悩む負担も少しは軽くなるはずだ。安心しろ、何かあったら今度こそオレ達がお前を守ってやるさ」
「......」
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色葉(プロフ) - アイさん» 申し訳ございません、質問の内容がよく理解できず、お答えしかねますmmまたアイさんの創作活動に私が手を加えることも、アイさんの考えているお話に水を指すことになる為今後控えさせて頂きたいです。創作活動のご成功をお祈り致します! (2020年11月21日 11時) (レス) id: 93c4cf3f0f (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 色葉さん» ボードでナルトの双子の妹の設定を教えてくださいませんか?お願いします!m(_ _)m本名と偽名もお願いします!m(_ _)m (2020年11月21日 8時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうなんですか!私もたまに聞いてます笑喜んでいただけて何よりです^^ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺(プロフ) - 色葉さん» これ最近ようつべで見つけてからずっと聞いてるんですよ(笑) ここに書いてあってとても嬉しいです!! (2019年5月7日 6時) (レス) id: 17dfab9de5 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうですよ!貴方解剖学です笑 (2019年5月6日 11時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2019年2月9日 18時