第380話 ページ31
なんでもっと早く気がつかなかったんだろう。
確かに最近ちょとバタバタしてたし、もちろん修行どころじゃなかったけどさ...。
しかし、そんなことを考えている暇はない。焦燥感に狩られる中、私は森の中を自らの力で必死に走らせていた。
整っていない土地に足がもつれる。本当は以前のように木々の間をぴょんぴょんと飛び回りたいところではあるが、如何せんチャクラが使えない。今の私はただの一般市民となんら変わりはないのだ。そんな状態の中、私はがむしゃらに足を動かした。
「はぁ...はぁ...」
どのくらい走っただろうか。ようやく目的の場所にたどり着くと、そこにはかなりひらけた場所に、滝と、大量のナルトと、そしてヤマト隊長とカカシさんの姿があった。
その異様な光景に一瞬目が奪われるも、大量のナルトの正体は多重影分身だということを察し、考えを切り替えるとすぐさま目的の人物の元へと一直線に向かう。
「カカシさんっ...!!」
「...?おーAじゃないの。どうしたんだ、こんなところまで」
「あのっ...った...たい...たいへ......なん...」
「...わかったから一旦落ち着け...」
そう言われたのでお言葉に甘えて数十秒間だけ息を整えることに専念する。
......よし、オッケー。
「っ大変なんです!!」
「大変なのはわかったから...で、なにがそんなに大変なワケ?」
「私、忍術使えなくなっちゃった!!」
私がそう叫ぶと、ヤマト隊長と、何千人と存在しているナルトが「えっ」という言葉とともに、一斉にこちらを向いた。
カカシさんも自身の目を細める。
「朝、部屋の片付けしてて...めんどかったから影分身使って時間短縮しようとしたんだけど、でもなんでかできなくって...何度もやったし、いつも通り印組んだのに全然出てこなくって...」
「...A、わかったから落ち着け。とりあえず影分身やってみろ」
「え、でも...」
「いーから」
「...はい...」
そう言われて、私はもう一度影分身の印を組む。
いつも通りに......落ち着いて。
一度深く深呼吸して、術を発動させた。
「...影分身の術!」
「......」
...しかし、なにも起こらなかった。
「ほら...!!カカシさん...私、どうしよう!?」
すると、しばらく私を見つめていたカカシさんがようやく口を開いた。
「......やっぱりな」
「えっ...?やっぱりって?」
「まー多分原因はこれだろうけど...A、お前チャクラ練れてないぞ。」
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色葉(プロフ) - アイさん» 申し訳ございません、質問の内容がよく理解できず、お答えしかねますmmまたアイさんの創作活動に私が手を加えることも、アイさんの考えているお話に水を指すことになる為今後控えさせて頂きたいです。創作活動のご成功をお祈り致します! (2020年11月21日 11時) (レス) id: 93c4cf3f0f (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 色葉さん» ボードでナルトの双子の妹の設定を教えてくださいませんか?お願いします!m(_ _)m本名と偽名もお願いします!m(_ _)m (2020年11月21日 8時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうなんですか!私もたまに聞いてます笑喜んでいただけて何よりです^^ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺(プロフ) - 色葉さん» これ最近ようつべで見つけてからずっと聞いてるんですよ(笑) ここに書いてあってとても嬉しいです!! (2019年5月7日 6時) (レス) id: 17dfab9de5 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうですよ!貴方解剖学です笑 (2019年5月6日 11時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2019年2月9日 18時