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第372話 ページ23

握りこぶしにギュッと力を入れ、俯く。するとその途端、


ゴツンっ


『いったぁ!?』

「ナルト!?」


突然ナルトに頭突きを食らわされた。しかもかなり強め。鈍い音が脳内に響いた。


『っつ...なにすん...』

「A!」

『っは、はいっ』

「Aに一ついーこと教えてやるてばよ.....Aは...オレ達の仲間だ!」

『.....はい』

「仲間が迷惑をかけ合う事なんて、当たり前なんだぜ」

『.......』

「そうよ!それにこの馬鹿ふたりなんて、常にあたし達に迷惑かけまくりじゃない!」

「なっ...サクラちゃんそれどういう意味だってばよ!?」

「何よ、そのままの意味じゃない」

「確かにサクラもすぐに怒ってよく迷惑かけてるしね」

「あぁ!?」

「サイ...お前いい加減学べってばよ...」

『.......』


目の前で繰り広げられる小さな茶番ほ呆然と見つめる。でもそれが何だかもうおかしくて。


『.......ぷっ.......あっはっはっ!』

「.......A...」

『いやー...ホントすごいよみんな...こんなの私の世界じゃ考えらんない.....

.....嬉しい。ありがとう』

「...ああ!」

「えぇ!」


そう言うと、カカシさんは無言で頭を撫でてくれて、ナルト達も笑ってくれていた。


...でも


『.......』

「?A?」

『...私、これからどうすればいいんだろう...』

「どうって?」

『さっき言ったでしょ?私はこの世界の未来...というか、運命ってやつを知っちゃってる。しかも細かいことはもうほとんど思い出せないの...それでもやっぱり、いつ頃にどんなことが起きて、誰が死ぬのかってのは...私には分かる...』

「.......」

『今までもそうだった...でも私はそれを敢えて止めなかった。私なりに、この世界が上手く回るようにしたつもりだった。

...未来は...変えたくなかった...もし死ぬはずの誰かが助かれば...多分...未来は変わっちゃう』

「.......」

『かといってその根拠もなければ実際に試した事も無い。こんな状態で...どうやってこの世界で生きてけばいいのかなって....私のせいで、世界がぐちゃぐちゃになるのは嫌だ』

「...A」

「んーーー.....なんかよく分かんないってばよ...」


その場にいる全員が暫く押し黙る。当たり前だ。普通この問いに答えなんて返せない。


すると今度はカカシさんが口を開いた。


「...ま!それも含めて...一つ決めなきゃあいけないことがある。本題はここからだ.....A」

『?』

「.....お前、元の世界に帰りたいか?」

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色葉(プロフ) - アイさん» 申し訳ございません、質問の内容がよく理解できず、お答えしかねますmmまたアイさんの創作活動に私が手を加えることも、アイさんの考えているお話に水を指すことになる為今後控えさせて頂きたいです。創作活動のご成功をお祈り致します! (2020年11月21日 11時) (レス) id: 93c4cf3f0f (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 色葉さん» ボードでナルトの双子の妹の設定を教えてくださいませんか?お願いします!m(_ _)m本名と偽名もお願いします!m(_ _)m (2020年11月21日 8時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうなんですか!私もたまに聞いてます笑喜んでいただけて何よりです^^ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺(プロフ) - 色葉さん» これ最近ようつべで見つけてからずっと聞いてるんですよ(笑) ここに書いてあってとても嬉しいです!! (2019年5月7日 6時) (レス) id: 17dfab9de5 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうですよ!貴方解剖学です笑 (2019年5月6日 11時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:色葉 | 作成日時:2019年2月9日 18時

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