第364話 カカシside ページ15
「...世界を支配する...?」
「実を言うとね、私は昔から支配者になりたかったんだ。最初は小さなリーダーシップの精神だったさ。しかしそれは次第に大きくなり、莫大な支配心となった。
これでも真面目な性格でね。働いていた時なんか仕事では社長になったし、研究では最高責任者にもなった。
でも足りないんだよ。そんなちっぽけな支配じゃ、私の心は満たされなかった。それからさ、私はこの世に存在する全ての人間を...世界を支配したいと。
ただそれには頭脳だけでは解決できない問題が沢山あった...そう、力の差だ。生憎この世には忍という概念が存在する限り、一般人の私は彼らに歯が立たない。
そこで思ったんだ。もし忍のいない世界に行けば私はその世界を支配できるんじゃないかってね」
「忍の...いない世界?」
「信じられないだろう?そんな世界。でもあったんだ!確かにその世界は存在した!!そしてその証拠となるものが彼女なんだよ!!」
「...よく分からないな。なぜAが忍のいない世界があるという証拠に繋がるんだい?」
「決まっているじゃないか!!それは彼女が!!その世界からやってきたからだよ!!」
「...は?」
「何言ってるんだってばよ!Aはこの世界の人間だ!そんな世界あるわけが...」
「おや?まさか知らなかったのかい!?なんとも悲しき事態!!今まで仲間だと思っていた人が、そんな重要なことを君たちに隠していただなんて!!なんて醜いことだろう!!そうは思わないかねA様!?」
「お前...さっきから何言って...」
「ああそうかそうだったのか!ということはもしかして君はこの世界の真相を知っていることも...」
『!やめて!!』
すると突然Aが叫んだ。しかしそれでもボネラーは話すことを止めない。
「知っていますか?実は彼女の世界には忍がいないだけじゃないんです。なんと...彼女はこの世界の未来を見通しているんです!!信じられないでしょう?でもこれは紛れもない事実だ!!
いやぁ酷いもんだねぇ仲間が次々と死んでいくのを知ってて何も言わない!助けない!自分は何も悪くない!そう言い聞かせてこの世界に入り浸り、楽しんでいるだけじゃないですか!しかもそれを誰にも言わずに黙って自分はいい子ちゃんぶってんですか!最高だ!!最高に醜い人間ですよアナタは!!」
『...っ』
耳を塞いで地面にしゃがみ込むA。俺すらも知らなかった新たな事実に、上手く頭が回らなかった。
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色葉(プロフ) - アイさん» 申し訳ございません、質問の内容がよく理解できず、お答えしかねますmmまたアイさんの創作活動に私が手を加えることも、アイさんの考えているお話に水を指すことになる為今後控えさせて頂きたいです。創作活動のご成功をお祈り致します! (2020年11月21日 11時) (レス) id: 93c4cf3f0f (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 色葉さん» ボードでナルトの双子の妹の設定を教えてくださいませんか?お願いします!m(_ _)m本名と偽名もお願いします!m(_ _)m (2020年11月21日 8時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうなんですか!私もたまに聞いてます笑喜んでいただけて何よりです^^ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺(プロフ) - 色葉さん» これ最近ようつべで見つけてからずっと聞いてるんですよ(笑) ここに書いてあってとても嬉しいです!! (2019年5月7日 6時) (レス) id: 17dfab9de5 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうですよ!貴方解剖学です笑 (2019年5月6日 11時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2019年2月9日 18時