第362話 カカシside ページ13
「!!」
容赦なく振り下ろされたクナイは油断していたナルトの肩を僅かに掠めた。
「っ!おい!いきなり何すん...!!」
ナルトが必死に問いかける。それでもAの攻撃は止まらない。
「くっそ...おいA!やめろ!!」
すると漸くナルトがAの腕を掴んで動きを静止した。
「お前自分が何してんのか分かってんのかよ!」
『.......』
黙り俯くA。しかし次の瞬間、自身のポッケから何かのスイッチを取り出し、反対側の手でそれを押した。
その途端、建物が大きな音を立てて崩れ始める。
「!ナルト逃げろ!!」
「っコイツ置いて逃げれるかってばよ!!」
「ナルト!!」
そんな状況でも、建物は容赦なく崩れ落ちる。仕方なくオレ達はナルトを残してその場から離れた。
「A...なんで...」
「多分、何かに操られてるんだと思うよ...さっきの研究室、時空間だけじゃなくて精神論の本とかもあったから」
「だったら早く目を覚まさせないと.....!!」
すると次の瞬間、瓦礫の真ん中で小さな爆風が起こった。そしてその爆風の中からAを抱えたナルトが飛び出してくる。
「!」
「!ナルト!A!」
瓦礫の中から脱出し、Aを安全な場所へと降ろしたナルト。しかしそれでもなおAは攻撃を止めなかった。
「...?っおいAいい加減に...!」
「そこまでだ」
「!!」
すると突如奥から2人の人間が歩いてきた。その声を合図に、Aの攻撃はピタリと止む。
「全く...研究所を壊すのは最終手段だと言ったのに...まあいいか」
「!!...お前...誰だ」
「おや?もう知ってると思っていたんだが...まあいい。自己紹介と行こうか。私はボネラー。いかにもこのボネラー研究所のボスさ。隣の彼は研究員のラックス。以後お見知り置きを」
そう言って流暢にお辞儀をした太った男性と、その隣に立つ背の低い老人。
...なる程、あいつらが全ての元凶か。
「てめぇ...ふざけんじゃねぇぞ!さっさとAを返せ!」
「そうよ!どんな手使ったのか知らないけど、早くAを元に戻してよ!」
「はて?戻す?一体何をだい?」
「決まってるでしょ!Aが私たちに攻撃するわけない!こんなことになってるのはアンタ達のせいなんでしょう!!」
サクラとナルトが叫ぶ。しかしそれに対して帰ってきたのはボネラーの高笑いだけだった。
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色葉(プロフ) - アイさん» 申し訳ございません、質問の内容がよく理解できず、お答えしかねますmmまたアイさんの創作活動に私が手を加えることも、アイさんの考えているお話に水を指すことになる為今後控えさせて頂きたいです。創作活動のご成功をお祈り致します! (2020年11月21日 11時) (レス) id: 93c4cf3f0f (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 色葉さん» ボードでナルトの双子の妹の設定を教えてくださいませんか?お願いします!m(_ _)m本名と偽名もお願いします!m(_ _)m (2020年11月21日 8時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうなんですか!私もたまに聞いてます笑喜んでいただけて何よりです^^ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺(プロフ) - 色葉さん» これ最近ようつべで見つけてからずっと聞いてるんですよ(笑) ここに書いてあってとても嬉しいです!! (2019年5月7日 6時) (レス) id: 17dfab9de5 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうですよ!貴方解剖学です笑 (2019年5月6日 11時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2019年2月9日 18時