第361話 カカシside ページ12
「...なんで...なんでAの写真がこんな所にあるんだってばよ!?」
「一体どうして...」
「.......」
突如サイがその写真をじっと見つめる。しばらくして口を開いた。
「...でも少しおかしくないかい?」
「おかしい...ってどこが?」
「ほら、ここ。写真もそうだけど、このデータかなり古いもののようだ」
「...確かに..夜月A、12歳...本当だわ」
「確かに昔のAだってばよ」
「普通こういうのは常にデータを更新しておくもののはず...でもこのレポートはどうやらつい最近まで使われていたみたいだね」
「...それだけじゃない。この写真、明らかに盗撮の類だ。恐らくオレとAが雪山に行った時に撮られたものだな」
「盗撮!?」
「だったら尚更よ...コイツらはなんでここまでしてAを...Aのこと、神様とか言ってたし...」
目の前の3人を見つめる。
...やはり言うべきだろうか。オレはあいつの意思を遮っても、こいつらに真実を伝えてもいいんだろうか。
「...カカシ先生?」
「...!」
「どうしたんだってばよ?ぼーっとして」
「いや...」
「?じゃあさっさと行って、Aのこと見つけるってばよ!」
「ああ...」
部屋を出て、長い廊下を進む。
「...サクラ」
「?はい」
「お前は...Aのことを信じているか?」
「...え?」
...アイツは優しいやつだ。だからこそ、迷惑をかけまいとこのことをずっと隠してきたのだろう。もしここでこいつらに真実を伝えれば、あいつの気持ちを踏みにじってしまうかもしれない。
「.......」
「何言ってんのよ、カカシ先生」
...でも...たとえそうなったとしても...オレはお前達を信じたい。
「そんなの、当たり前じゃない!」
今は自然と、そう思えるよ。
「.....そうか.......実はな_____」
「.......A?」
「.......え」
するとその時、ふとナルトがアイツの名前を呼んだ。驚いて前を向くと、そこには少し離れた広い空間にずっと探し続けていたAがぽつんと立っていた。
「.....うそ...A!?」
「A!!無事だったのか!」
駆け足でAの元へと向かうナルト。続いてサクラも走り出そうとした。
.......いや、待て。
...何か.....何かがおかしい.....
「!止まれナルト!!」
違う、あれは.......
あれはいつものAじゃない!
「え?」
次の瞬間、Aはナルト目掛け、思いっきりクナイを振り下ろした。
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色葉(プロフ) - アイさん» 申し訳ございません、質問の内容がよく理解できず、お答えしかねますmmまたアイさんの創作活動に私が手を加えることも、アイさんの考えているお話に水を指すことになる為今後控えさせて頂きたいです。創作活動のご成功をお祈り致します! (2020年11月21日 11時) (レス) id: 93c4cf3f0f (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 色葉さん» ボードでナルトの双子の妹の設定を教えてくださいませんか?お願いします!m(_ _)m本名と偽名もお願いします!m(_ _)m (2020年11月21日 8時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうなんですか!私もたまに聞いてます笑喜んでいただけて何よりです^^ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺(プロフ) - 色葉さん» これ最近ようつべで見つけてからずっと聞いてるんですよ(笑) ここに書いてあってとても嬉しいです!! (2019年5月7日 6時) (レス) id: 17dfab9de5 (このIDを非表示/違反報告)
色葉(プロフ) - なーなー@今日俺さん» そうですよ!貴方解剖学です笑 (2019年5月6日 11時) (レス) id: 885b51bfb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色葉 | 作成日時:2019年2月9日 18時