青組の弟妹組。

第３７話 ページ41

ピンポーン


今日集まるのはしょーくんの家。


インターホンを鳴らすと、中から足音がいくつか聞こえる。


…あと、まだお昼過ぎなのにもう酔っているであろういふ兄の声。


初「あ、A。どうぞどうぞ、あがって。」


ひょこっと顔を出したしょーくんとらびまるに腕を引っ張られて中に入る。


『お邪魔しま〜す。』


い「ん、Aやん。A飲む？」


お酒の缶片手に私に言ういふ兄。


あぁ…完全に酔ってる…まだこんな時間なのに…


『私まだ１９歳だから！！飲めるわけないでしょ！』


お酒は成人してからです！


い「ん、なんや、つまんないな〜…まぁいいや、アニキ〜飲もうよ〜〜！」


私がしっかり断ると、すぐにぽえぽえしだすいふ兄。


…ごめんね、みんな…絶対この人の相手大変でしょ…


悠「ええけど、飲みすぎはあかんで？」


ゆーくんもありがと…


初「そういや、まだりうちゃんとか来てへんな。連絡とかあった？」


自分のスマホに連絡が入っていないか確認する。


りーくん…無いな。


『あっ…私の学校は今日休みだけど、りーくん、違う学校だからわかんない…』


もしかしたら、この時間だとまだ授業とかあるかも。


それと、友達と遊んでたりとか。


初「あー、なるほど。…ってことは、いむくんとないちゃんは遅刻か。珍しい。」


ないくんが遅刻…私の記憶上、遅刻なんてしてたこと無いはず。


お仕事長引いてるのかな…？


…って、いむくんとないちゃん？


『えっ、公いるの？』


公「いるんですけど。」


『うぇぁっ！？』


真後ろから声をかけられて、すごい変な声が出た。


いやいるなら先に言ってよ！


公「何うぇぁって。俺化け物じゃねぇし。」


ちゃんといるからな、って言われて、デコピンされる。


地味に痛い…


『…待って、どこにいた？』


私が来た時にはいなかったような…


もう１度思い出してみる。


…うん、やっぱりいなかった。


公「ん？あぁ、さっきまで料理してた。」


『料理っ！？』


え？この公が？料理！？


…人間の食べ物のレベルだよね…？


大丈夫だよね、食べたら体調崩すとか…無いよね？


公「おい、何失礼なこと言ってんだよ。」


『あれ、声出てた？』


公「出てたわ馬鹿。」


あら←


でも、料理なんて出来たんだ。


初「あ、公ありがとな〜。じゃあ、それ後で食べよか。」


食べれるものなら、私も食べよ。
ーーーーーーーーーーーー

もう学校が始まってしまう…嫌だぁぁぁ！

第３８話→←第３６話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す