243 The secret talk of the fireplace ページ44
「ええ、久しぶりね、シリウス…」
「どうしたんだ？
人に会えなさすぎて、不安になっていたか？」
「なっそんなわけ…」
「いや、人のことをいう前にまず自分だな、
すまない、私も今ダンブルドアに出かけることを禁止されていてな正直苛立ちしか起きない。」
「そう…」
じっとできない彼の性格が目に見えるようだと思いながら、Aは小さく笑った後、それでと続けた。
「どうしてこんな時間に連絡したの？」
「何、不安がってないか連絡しただけさ。
リーマスから聞いたぞ、ほとんど何も言わせずに全容を掴んだんだってな。
これは将来有望だぞ、ひょっとしたら眠りながらだって推理ができるかもしれない。」
「推理だなんてそんな大げさな…」
「いいや、俺は大げさに言ってるわけじゃない。
ましてや、君を子供扱いしていない。」
シリウスの真剣な言葉は、しっかりとAの胸に響いた。
「それはどういう意味で言っているの？」
「…単刀直入に聞く、俺たちと来ないか？」
正気で言っているのかとAは思った。
Aが必要ならルーピンは最初からAをブラック邸にくるように伝えているはずだ。
それなのに今ここでこんな生活をしているのは、それすなわちそういうことなのだろう。
「私は必要とされていないと思うわ。
外出できない苛立ちは同じ境遇だから気持ちはわかるけれど。ダンブルドアの意向に反してまで私を巻き込まないで。」
Aの可愛くない反抗に、シリウスはムッと顔をしかめた。
「なんだ、硬いことをいうようになったな。
いつからそんな頭でっかちになったんだ。」
「あんまり言っていると、ハリーにあなたと母のことをばらしますよ。」
といえば、わかりやすいくらいに顔をしかめるシリウス。
「おいやめろ、それだけは本当にやめろ。」
「あなたがそんなにムキになって否定するということは、やっぱりそういうことなんですね。」
「ああーー可愛くないな！マーシェリーならそんなこと絶対に言わない。」
「そうでしょうね。」
お互いイライラが募っていたのか、散々お互いを罵ってから、ふうと息をついて…
「やっぱりストレスたまるな。」
というシリウスの一言で落ち着いた。
いつもなら気丈なシリウスが珍しいとAは思った。
よほどハリーのそばにいられないのが辛いのか、単純に外に出られない現実が辛いのか、
「(どちらもありえそうね。)」
とAは早計に結論を出した。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ふふ、ありがとうございます。まだ成長しきれない感じが伝わるように書きました。これからどう変わって行くのか、どうか見守っていただけると助かります。 (2019年9月12日 8時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 本日、引き続き読ませて頂きました。鷹の寮生らしく孤高で他人に頼らずに主体で好み。鷹の石像と会話をする場面も。 (2019年9月12日 7時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» そうですね、一歩一歩着実に。でも自分の領域は自分なりに守る。そんな考えを残しつつ、主人公が自分のプライドと並行して、何をどう変えて行くのかを伝えられたらと思っていまsy、ありがとうございます。 (2019年9月6日 3時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - まだまだ読み続けているベルモットです。この夢小説は説明文や状況説明など細かく書かれていて、ハリーポッターの世界観が滲み出ていました。鷹の寮生らしく夢主は健気ですね。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - crossmarian4272さん» ありがとうございます！更新頻度が少なく申し訳ないのですが、これからも楽しみしていてください。宜しくお願いします。 (2019年8月9日 21時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月29日 22時
