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グレイはずっとAの後ろにいた。
きっとAが家に入るまで見届けてくれるのだろう。
Aは黙って振り返った。
グレイは動かずにただじっとしていた。
「…ありがとう、グレイ。
元気でね。」
主人でもなんでもないただの小娘の戯言に、グレイは溢れさせまいとしていた涙をまたこぼした。
Aの目からも同様に涙が溢れていたが、Aはぬぐいもせず鍵を手にした。
首から十分に流れのあるチェーンは首にかけたまま簡単に鍵穴に通せた。
本当にマグルの屋敷のようだと思いながら踏み込む。
家に入った瞬間、埃が舞った。
全くどれだけここにいなかったのか想像もつかないが、掃除のしがいがあることだけは予想がついた。
「全く、どこから掃除をしたらいいのかしら。」
魔法の規約上、Aは魔法がマグル界では使えない。
戒めのようにローブの中に杖をしまったAは家の中をゆっくりと歩いた。
意外と玄関以外に埃はたまっておらず、ソファやンスなどの家具もピカピカに整頓されていた。
「グレイがやってくれたのかしら。。。」
なんて独り言をこぼしながら、Aは扉をあけて回る。
客間にやってきたとき、目に留まったのは大きな暖炉だった。
確か祖父のギルバートはブラック家から、あのレズモンドの書店に結んでくれていたという。
「同じように結んでくれていないかしら…」
と思いながらも何か記載を探すが何もない。
というかそもそも魔法ネットワークの移動用のパウダーが底を尽きているのだ。
これではダイアゴン横丁にも顔を出せない。
「…」
Aは黙って暖炉を見つめた後、客間の奥の扉を開けた。
質素なキッチンには物がきちんと置かれていて、Aは五年前は家でよく調理をしたものだと思いながら、埃を被った鍋をそっと触った。
あの時もしも魔法でやることに慣れてしまっていたら、きっとAは生活すらままならなかったに違いない。
母がつけていたミトンにそっくりなそれに手をはめて、懐かしむようにそっとからの鍋の中に入れる。リビングから入ってきた扉とは別にまた別の部屋があることに気がつくA。
何も疑わず、そっとドアノブをひねればそこは長い階段が続いていた。
薄暗くて、エメラルドグリーンと黒の色調で連なったそこはまるで誂えたかのようなスリザリンのような廊下。
Aはそっと歩きながら突き当たりの扉までたどり着く。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ふふ、ありがとうございます。まだ成長しきれない感じが伝わるように書きました。これからどう変わって行くのか、どうか見守っていただけると助かります。 (2019年9月12日 8時) (
レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 本日、引き続き読ませて頂きました。鷹の寮生らしく孤高で他人に頼らずに主体で好み。鷹の石像と会話をする場面も。 (2019年9月12日 7時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» そうですね、一歩一歩着実に。でも自分の領域は自分なりに守る。そんな考えを残しつつ、主人公が自分のプライドと並行して、何をどう変えて行くのかを伝えられたらと思っていまsy、ありがとうございます。 (2019年9月6日 3時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - まだまだ読み続けているベルモットです。この夢小説は説明文や状況説明など細かく書かれていて、ハリーポッターの世界観が滲み出ていました。鷹の寮生らしく夢主は健気ですね。 (2019年9月5日 23時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - crossmarian4272さん» ありがとうございます！更新頻度が少なく申し訳ないのですが、これからも楽しみしていてください。宜しくお願いします。 (2019年8月9日 21時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｉｒａｉｚａ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月29日 22時
