Really no

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チャイムがなってバラバラと生徒が動き出す。
俺も先生のところに行って文句でも言おうかと思ったけど…やめた。




「せんせーここわかんない〜」




普段はっちゃけてる女子数名と、少しちゃらちゃらした男子数名が先生の周囲に集まった。
どうせ分かんないとかなんとか言って、先生と話す理由作ってるだけだろ？


気に入らねえ。




それでも、俺は口が裂けても離れてなんて言えない。言ったら、バレちゃう。

楽しそうに話す先生とアイツらがどうしても気に入らなくて、目が離せなかった。




「気づけよ…」




ポツリと呟いた。

男子からも女子からも狙われてる先生。でも先生鈍感だしあれが先生と生徒の距離だと思ってるから離れようなんて考えが1ミリもない。
寧ろ、もっと仲を深めたいなんて、思ってるんじゃないかな。先生、結構社交的だもんね。




「それはね〜…」

「あ、分かった！ありがとうせんせ！」

「ふふ、どういたしまして。」




先生よりも身長が高い男子の頭をポンポンと撫でた。
ちょっと踵上げてる、かわいい。



………ってそうじゃなくて。

先生が頭撫でていいのは俺だけなのに。ここまでくると妬けるとかじゃなくて、独占欲に変わってくる。





ねえ、せんせ、俺の事見てよ。

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