狗巻棘の双子の妹【呪術廻戦】

30color ページ32

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パンダ「どーした、憂太」


乙骨「えーっと…なんかちょっと、嫌な感じが…」


真希「気のせいだ」


パンダ「気のせいだな」


棘「おかか」


『…』



あれから、五条先生のことはよくわかってない。

私たちがしたのは、世で言う“キス”というやつ。前々からそうかもしれない、と思っていた…というか期待していたことが確信に近づいてる。

けど、そんな筈はない。別に先生の口からしっかり聞いた訳じゃないし。



『(だって、おかしい)』



先生とは歳も離れてるし、小さい頃からお世話になっていて。もし本当にそうだとしても、嬉しいというより「なんで？」という気持ちが断然勝つ。



棘「高菜？」



隣にいるお兄ちゃんにそう声をかけられて顔を向けると、少し心配した顔をしていた。

【なんでもないよ】と携帯で打って見せると「そっか」というように頭を撫でられる。



真希「…珍しいな」


パンダ「憂太の勘が当たった」


乙骨「？」



















バサバサッ



















『！？』



突然、頭上から鳥の羽が当たる大きな音がして思わず上を向く。

すぐにお兄ちゃんは私を守るように前へ出た。



真希「関係者…じゃねぇよな」


パンダ「見ない呪いだしな」


棘「すじこ」


『…むらさき』


乙骨「わー、でっかい鳥」



ボケーとしてる乙骨くんを除き、私たちは戦闘態勢へと移った。



「変わらないね、ここは」


「うぇ〜夏油様ァ、本当にココ東京ォ？？田舎くさァ」


「菜々子…失礼…」


「んもう！！さっさと降りなさい！！」



目に入ったのは、僧侶のような格好をした男の人、可愛い女子高生に口調が女の、かなりガタイがいい男の人。

なんだか、不吉なものを感じた。



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