狗巻棘の双子の妹【呪術廻戦】

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「棘とAの呪言はなァ…生まれた時から使えちゃったから昔はそれなりに苦労したみたいだ」



それから数日後。パンダは乙骨に狗巻双子のことを細々と話していた。

外では棘が草に水やりをしており、Aは棘にひっつきながらそれを眺めていた。



「呪うつもりのない相手を呪っちゃったりな。境遇としては憂太にかなり近い」


「！」



すると、Aは不意に後ろを振り向いて2人がいることに気がつき「きいろ〜！」と元気良く手を振る。

それにパンダと乙骨も何事もないように振り返した。



「Aに関しては、恐らく呪印が見られるのが嫌で、戦闘中以外絶対見せない。棘はともかく、悟にもな」


「…言われてみれば」


「あんなに愛嬌あって可愛いのになぁ」



「俺らは気にしなくてもあいつにとってはコンプレックスなんだろうな」とパンダは続ける。

乙骨が来て時間は経つが、食事の時もいつも彼女は時間をずらしているようだし、水を飲むにしろ彼女の顔を見たことはなかった。

この前の任務も棘が力を使っていただけであったため、事実、乙骨は見たことがない。



「ま、だから入学当初からオマエを気にかけてたみたいだな」



狗巻双子は、会話ができない分誤解はされやすいがその分しっかり考えている。



「〜♪」


『みーどーりー♪』



そんな真剣な会話をしているとは当然知らない2人は呑気に鼻歌を歌い、笑い合っていた。



「Aは見たまんまだけど、棘は誤解されやすいけど善い奴なんだ。これからもよろしく頼む」


「うん、僕こそ…！」



















〜おまけ〜



乙骨「あの…。一個確認したいんだけどあの2人は兄妹だよね…？」


真希「まぁそうだけど、私は熟年夫婦って勝手に想ってるぞ」


パンダ「本当、仲良いよな〜」



五条先生の入る隙間はまだまだない。



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