狗巻棘の双子の妹【呪術廻戦】

24color ページ26

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「呪いっ…低級って言ってたのに！！話が違くない！！？」


『(どうしよう…)』



あれは恐らく一級でもおかしくない。

お兄ちゃんはギリギリ。さっき2本とものど薬を落としてしまったから頼みの綱は私しかいない。



「狗巻君ケガ…指大丈夫！？」


『っあお…』


「し"ゃけ"」


『む、むらさき！』


「ああ！！そんな下手にイジんない方が…」



どうしよう、私のせいだ。そんなことを思っていたら乙骨くんも「ごめん」と謝り、2人で同じ顔をする。



「(追ったり、こっちを探ってる様子はない。でも…帳が上がらない以上は祓うしかないんだよね？)」



お兄ちゃんはあと一回喉を使ったら多分もう無理だ。



『(私がやるしかない)』



そんなことを考えていると、お兄ちゃんがスッと立ち上がった。



「狗巻君！！」


『みどり…！』



先を歩くものの、フラフラとしているお兄ちゃんを乙骨くんと急いで後を追う。



「もう動いて大丈夫なの？」


『むらさき！』


「こ"ん"ぶ」



お兄ちゃんが「来るな」というように私たちを止める。

思わず立ち止まるものの「ゲホッ」と咳き込むお兄ちゃんに駆け寄る。



「え……一人で行くってこと？」



その乙骨くんの言葉を無視してお兄ちゃんは踵を返す。



『っおかか！！』


「！」



私はギュッとお兄ちゃんの腕を咄嗟に掴む。

絶対に一人でなんて行かせない。



「…ありがとう。狗巻くん、でも大丈夫だよ」



コクコク、と私も大きく頷く。



「3人で頑張ろう！！」



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