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｢あなたがいなきゃ、僕は死んでた｣
スネイプの嫌味な返しにフレッドは困惑したように言った
｢あなたは、裏切っていたのかと｣
｢そう思わせただけだ｣
そう言うと、スネイプはフレッドがまだ何か言いたそうなのと、その双子と兄妹たちが後ろに現れたのを見て、話をする気は無い、というように踵を返して広間の隅へと歩いて行った
Aはその一連を広間の真ん中で見守っていた
私が救った人たちが、私が救えなかった人たちを救ってくれていた
その事実にAは胸がいっぱいになり、リリーを強く強く抱きしめた後、スネイプに駆け寄ってまたも彼を抱きしめた
こんなにもこの人を愛しいと思ったのは前世でも今世でもこれが初めてのことだった
｢離れろ｣
スネイプが唸るように言う
『あなたに感謝してるの。してもしきれないほどに感謝してる』
その言葉にスネイプは少しばかり沈黙した
｢おい、スネイプ。すぐにAから離れろ｣
その空気をぶち壊したのは当然シリウスだ
｢Aは貴様に愛想が尽きたらしいな｣
スネイプも空気をさらにぶち壊す天才だった
『シリウス！あなたが1番よ』
今にも杖を取り出しそうに睨み合う2人に慌ててAはスネイプを突き飛ばすように離れて、シリウスに突進するように抱きついた
『戦争が終わった直後に喧嘩なんて、やめてよね』
本当、子供なんだから、と言いたげな声色にシリウスは拗ねたようにAを見つめた
｢あんなやつに抱きつかれて落ち着いてろと？｣
『分かったわよ』
Aは笑いながらそう言い、シリウスにキスをした
シリウスは嬉しそうにAを抱き寄せてそのキスをさらに深いものにする
リリーとジェームズはまたか、と呆れ、ハリーは笑い、ロンとハーマイオニーは気まずげに目を逸らし、スネイプは心底嫌そうに顔を顰めた
｢君に愛されるなら何もいらない｣
シリウスは嬉しそうにそう囁く
Aも同じことを言おうとして、ふと、思い直して笑いながら言った
『私はあなたを愛してる。あなたも私を愛してる。でも、他に何もいらない訳じゃないでしょう？』
そう言ってからかうようにリリーとジェームズ達の方を見ると、シリウスもそれに促されるようにそちらを見て、そして笑って頷き、Aに愛おしげにキスをした
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
