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｢分かった。それじゃ、僕が愚かな親友を助けてあげよう｣
ジェームズのその言葉にシリウスはキョトンとする
｢なんだよ、記憶でも消すのか？｣
｢そんなことするわけないだろう。それに真実を明かすのは君自身だ。僕はただ、状況を作ってあげるだけさ｣
そう言ってジェームズはにっこりと笑った
『嘘は嫌いよ。目が見えないから嘘までつかれたら、私にはどうすることも出来ない。
もしあなたが、グリフィンドール生じゃなくてもそれは構わないの。答えてもらったことないから。
でも、もし、私を利用しようとして嘘を重ねているんだとしたら、私はすごく悲しい』
Aはそう言ってシリウスを真っ直ぐに見つめる
シリウスはその顔に見つめられて少しだけ怯んだ
これから彼女に真実を明かす
騙していた報いを受けるのだ
シリウスはそんなAの閉じられた瞼を見つめ、そして頭から髪の毛の先までを優しく撫でた
｢安心して。俺は君を利用しようとは思ってないから｣
そう言ってシリウスはAの髪の毛の先にキスを落とした
利用しようとしていたくせに何を言う
頭の中で苛立った声が響いたが、無視を決め込む
Aはシリウスから目を逸らした
『ウィル、私はあなたの事を何も知らない。あなたの事をもっと知りたいと、そう思うわ』
シリウスはそれには答えず、拳を握りしめた
しばらく続いた沈黙をシリウスは一瞬の時のように感じた
結局シリウスはジェームズがリリーを呼び止めておいてくれたにも関わらず、真実を話せなかった
そのことをジェームズに話すと散々からかわれた
意気地なしだの、弱虫だの、馬鹿野郎だの、なんだのと言いたい放題だった
それからずっと真実を話せないまま時が過ぎた
Aがスリザリン生と対決して倒れた時もシリウスは声すら上げられなかった
悶々と悩むうちにあまりよく寝れなくなったシリウスはその日も談話室のソファで横になりながらボーッとしていた
すると、女子寮から出ていくAを見て、思わずあとを着ける
Aがフラフラと窓際に向かったのを見て、シリウスもそばに歩み寄った
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サンマ(プロフ) - ボガリズエッドさん» こちらこそありがとうございます！感動していただけて良かったです！ (2023年3月13日 9時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
ボガリズエッド(プロフ) - 素敵な作品に出会わせていただき、ありがとうございます！！最初から一気読みしました。こんなにも納得できて全員幸せなお話感動しないわけが無く、ただいま余韻に浸っています。最高です！！ (2023年3月12日 22時) (レス) @page38 id: f1342d7e58 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 七志さん» こちらこそお読みいただいて、ありがとうございます！この作品のシリウスはかなりかっこよく作ったつもりだったのでそう言っていただけて嬉しいです！！ (2023年3月9日 18時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
七志(プロフ) - 【１】から一気読みしてしまいました…！！文章の作りや言葉が綺麗で読みやすく、イチャイチャにきゅんきゅんして、ハッピーエンドでとても面白かったです！ シリウスかっこいい！最高です！ありがとうございました！ (2023年3月9日 11時) (レス) @page38 id: 83eeb09375 (このIDを非表示/違反報告)
サンマ(プロフ) - 柊木さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！こちらこそ読んでくれてありがとうございました！ (2023年1月4日 15時) (レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年12月1日 13時
