だからもう、会えないや【紫】 (ページ44)

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#042 ページ44

「りお、かわいかったな～」

『すぐ仲良くなってたもんね笑』

「俺、ちっちゃい子好きだから」

車に乗ったら当たり前に繋がれる手に
辰哉くんの温もりを感じながら
お母さんも綺麗だったねとか
Aの小さい頃かわいかったねとか
そんな話をしてたら
あっという間に辰哉くんのおうち。

『お邪魔しまーす』

「お邪魔されます笑」

もうすっかり通い慣れた辰哉くん家は
最近安心感を覚えてきた。

「A、お風呂先入っちゃえば？」

あ、こんな時は

『辰哉くんと一緒入りたい。』

ゆりに教えてもらったセリフ。

次、お泊まりする時は使うんだよ？なんて言われて笑

「え？」

あれ？
思ってた反応と違う

『はい、りたくない？』

「あ！ううん、入りたくない訳じゃなくて」

『じゃなくて？』

「Aがそんなこと言うからびっくりして」

あ、そういう事か。
嫌われちゃったかな？とか思っちゃったじゃん

『なんだーそんなことかー』

「いいの？一緒に入って」

『うん！』

「じゃあ、洗い終わったら呼んで～」

『はーい』

この日のためにスキンケアをしっかりして
最後の確認と思って実は家で入ってきた笑

でも、辰哉くんと同じシャンプー使ってみたいなとか
あ、辰哉くんの匂いだって思って普通にお風呂時間になっちゃった

けど、待てよ？？
今になって恥ずかしくなってきた。

いつもりおとお風呂に入ってるけど
それとはちょっと違うのか、、

『辰哉くん、いいよ～』