#033 ページ35
「帰り、夜景見ながら帰る?」
楽しかった辰哉くんとのドライブデートも
もう日が落ちてきてて
帰りの時間が近づいてくる。
『うん!』
「よし!じゃあベイブリッジでも行くか〜」
お母さんと夜景を見に行くなんてこと
した事なかったからめちゃくちゃ楽しみ
信号待ちでまた辰哉くんの横顔に見とれてたら
「ねえ、A。手だして?」
『んー?はい。』
「よし笑」
さらっとスマートに手を繋がれてしまった。
これ、初手繋ぎですよ?私
もう、心臓がバックンバックンいってます
「顔真っ赤笑」
『え?うそ、』
「まあ、かわいいけど」
辰哉くんのひと言ひと言にいちいちドキドキして
全部が全部初めての体験だから
ほんとについていけなくなりそう
『わぁ、すっごいきれい』
「来たことない?」
『うん。はじめて』
「俺、Aの初めて貰いすぎてて神様に怒られそ〜笑」
なんて、笑ってますけど
私は初めてが辰哉くんと来れてよかったよ?
彼氏が出来たのも
男の人の助っ席に乗ったのも
手繋いだのも
夜、電話しながら寝たのも。
この先の初めても
全部辰哉くんがいいなって思ったりして
「観覧車、乗りてえな」
『ダメだよ。バレちゃう』
「お願い、オーラ消してくから」
必死にお願いしてるとこがかわいくて
『うーん、ほんとに?』
「うん!」
『じゃあ、行こっか?』
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作者名:ほくほくぽてと | 作成日時:2020年5月14日 14時