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「もう疲れた〜｣
「まだ5分も歩いてないんだけど。」
すぐに体力が切れる伊野尾ちゃんは滅多に外を歩くこともないから祭りとなるとこうなるってわかってた。
分かってたけど、まさかここまでとは。
「どっか座る、？」
「うん、疲れた。」
「分かった分かった、」
キョロキョロ見回しても周りは人、人、人。
座るところなんてなさそうだな、って思って人の流れから少し離れた場所にある堤防に腰掛けた。
ココ、実はめっちゃ見やすい穴場なんだよね。
ちっさい頃に迷子になった時、確かココで一人で泣きながら花火見てたなぁ、なんて。
そんな思い出の場所も、数年後には恋人ときてるなんて、予想もつかなかったな。
「やまちゃんもこれ、たべる？」
「ううん、俺はいいや。」
持ってたたこ焼きを俺に見せながら聞いてきた伊野尾ちゃんの誘いを断った。
あんだけ食ったのに、まだ食べるなんて。
食欲は健在だな。
「おいひ〜」
熱そうに食べる伊野尾ちゃん、かわいい。
ほんと美味しそうに食べるから、目が離せなかった。
ほんとに熱いのか、少し紅い唇。時々見える舌。
ふんわりした髪。真っ白な首筋。綺麗な手。
全部に目がいって、触れたくなった。
「ひぁ………… なぁに、？」
頬をするりと撫でるとビクッと驚いてたこ焼きを1つ、ダメにした。
でも、そんなことどうでもいいぐらい、甘いこの雰囲気から抜け出すなんてもう不可能に近くて、
そっと、紅い唇にキスをした。
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なすも(プロフ) - shootingstarhapさん» ほんとですか！嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いします＾＾ (2019年6月15日 21時) (
レス) id: 457ac5cab4 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - やまいのさんもいのやまさんもどちらのお話しも好きです(^^)キュンとしました(^-^) (2019年6月15日 0時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なすも | 作成日時：2019年6月9日 14時
