青のきみ : ×in

好きと好きのぶつかり inym ページ20

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ym.s

(可愛い子どもらしく 続編)


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「せんぱーい！」

「げっ、」

「なんですかその反応！」




学校の食堂で見かけて呼ぶといかにもな反応をする伊野尾先輩。
眉を少し下げて本当に嫌そうな顔するのやめてくださいよ。

すると隣に座っていた人が話しかけてきた。




「へぇ、この子が伊野ちゃんの恋人？」

「ん、まあ、そう。」

「すっげー可愛いね！俺伊野ちゃんの幼稚園からの幼馴染みしてます有 岡です！」

「あ、りおか先輩？」

「そうそう！タメでいいからね！」




ものすごくフレンドリーに話しかけてくれるのはありがたいんだけどいちいち声でかすぎませんか？

………… 俺も言えない気がしなくもない、けど。




「で、何やまだ？つかどこで食べてたの。」

「あ、あっちに友達がいて！」


「おお！じゃあ一緒に食べる？！」

「おまえ話聞いてんのかよばーか。」




伊野尾せんぱいが有 岡せんぱいの両ほっぺをむぎゅっと掴んだ。
いひゃい〜！って痛がる有 岡せんぱい、涙出ちゃってますけど大丈夫ですか ……



それより、早くその手離してほしいな 、




「早く友達のところ戻った方がいいんじゃない？」




伊野尾先輩はそう言って、顔だけ俺に向けて、手はまだありおか先輩のほっぺを抓っていた。
よっぽどぎこちない顔をしていたのか首を傾げて俺の顔を覗き込む。

あーこんなことで妬くなんてほんとみっともない。




「な、なにもないです！じゃあ、失礼します、っ」




俺のためを思ってだろうけど、戻れと言われて悲しくないわけないじゃないか。
俺が来て、嬉しくなかったのかな、せんぱい。




「遅かったね、りょーすけ。」

「うん、、ちょっと …」

「……… まぁいいや。早く食べないと授業始まっちゃうよ？」


「えええ、待ってあと5分しかねえじゃん無理だろ！」

「まぁ、頑張って〜」

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