大切な仲間と共に ９

407話 ページ26

薮side

？｢ｸﾞｽｯ…………みんな、どこっ……｣


誰かが泣いてる……どこで泣いてるの？


おいかけていくとひとつの部屋の前。


かちゃっ


扉をあけると1つの椅子に座ってガムテープをさわっている涙目の男の子がいた。


1人……なのかな？




“あの……どうしたの？”





勇気を持って話しかけてみる。


？｢ｸﾞｽｯ……？……宏太？……宏太ぁぁああ！｣


急にその子が抱きついてきて焦った←


？｢1人でさみしかった……知ってる人が誰一人いないの……｣


ガムテープを1人で見つめてる男の子……


あの子しかいない。


知念……


知念！？









？｢……ｸﾞｽｯ｣


まただれか泣いてる？


泣き声が聞こえる方に向かってあるく。


そこにはそこら辺にいないがちでイケメンの男の子がいた。


えっ。はなしかけれないよ←


？｢……！？薮ちゃん？？……ごめっ……見苦しいよね……｣


いや、全然大丈夫だよ？


“何か……あったの？“


？｢俺……裕翔のポジション奪った……センターとっちゃった……裕翔からの目線が怖いよっ……｣


“それは涼介ががんばったから、そういう結果になっただけだろ？……いや、裕翔もがんばってたし、裕翔なら背中押してくれるんじゃないかな？“


？｢背中……？｣


“だから、そんなに考えなくって大丈夫だよ？涼介。“


？｢薮ちゃん……ありがとっ｣


その子はニコッとこっちにむかって微笑んだ。


さっきからどうしてこの子が涼介って分かるんだろう？


？｢おーい！やぁまちゃーん〜｣


？｢もー。山田どこいってたんだよー｣


山田……？？


山田の涼介？


涼介！！！！！！
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伊野尾side

やぶぅが寝た。今がチャンス


伊｢今！抜いて！高木！｣


高｢ん！｣


高木がぐったりしているやぶぅに近づいて額に自分の額を引っつけて何か言っていた。


たかきにしてはやるじゃん←


高｢……ふぅ、これで大丈夫なはずだよ。｣


伊｢山田…頼める？｣


山｢まかせて｣


山田がなにか唱えるとそこから白い丸いほわほわしているのがあった。


それが、4つ。


それをやぶぅの口にもっていき食べさせていた。


…そーやって記憶って戻すんだ…←


ときおりやぶぅが険しい表情をしてたけど、なんとか気持ちよく寝れるようになっていた。


山｢…ふぅ…これで大丈夫なはず…でも、ひか、雄也、伊野ちゃんのことはまだおもいだせてないから、話す時は考えてね｣

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